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若王寺(にゃくおうじ)

[2011年8月11日]

 寺伝に行基の建立といわれています。あるいは別に、この地で貞観3年(861)に智証大師円珍が開いた円満院があり、同寺はそれに関連する寺院であったとも伝えられています。その後、僧経空慈典が京都・禅林寺(永観堂)から梵鐘を譲りうけ、同寺を復興しました。

▼阿弥陀如来坐像(本尊):1躯

  平安時代後期(10~11世紀)の作です。

▼智証大師坐像(大師堂本尊・重要文化財):1躯

  智証大師円珍(814~91)は、初期天台宗の高僧です。仁寿3年(853)に唐に留学し、天安2年(858)帰国しました。第5世天台座主(ざす)となり、園城寺(おんじょうじ)(三井寺)を興して寺門派の祖となりました。園城寺には智証大師の肖像が2躯あり、一つを御骨(おこつ)大師、もう一方を山王院大師または御廟(ごびょう)大師と呼んでいます。この像は御骨大師像の模像です。平安時代後期の作です。

▼梵鐘:1口

  同寺を復興した禅林寺(永観堂)の僧経空慈典が、禅林寺からもたらしたものといいます。池の間の陽鋳銘に「文禄五丙申中秋二十五日 南無阿弥陀仏」とあり、桃山時代の作であることが知られています。さらに宝永6年(1709)の陰刻銘(追刻)により、若王寺復興時の事情を推測することができ、貴重です。

 このほか、大師堂には千手観音立像、地蔵菩薩立像(2躯)、五仏御正躰(ごぶつみしょうたい・いずれも江戸時代)などが安置されています。さらに、念仏講衆25人と講外35人の女性が寄進した、承応3年(1654)の裏書のある涅槃図(ねはんず)が蔵されています。文亀元年(1501)銘の石塔残欠もあります。

 若王寺は、南山城三十三所巡礼の観音霊場の第十六番札所です。

 

<所在地>

 精華町大字下狛小字林前9番地

 

若王寺
智証大師像

智証大師像

本堂

本堂

問い合わせ

教育部 生涯学習課
電話: 0774-95-1907 ファックス: 0774-94-5176

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