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常念寺(じょうねんじ)

[2012年12月28日]

 創建は不明ですが、寛正2年(1461)隨空恵順が中興、天保4年(1833)円空隣粲が本堂・庫裡を再建して現在に至っています。

▼菩薩形立像(薬師堂本尊/国の重要文化財):1躯

 平安時代前期に製作されたもので、精華町で最も古い仏像です。高さは約169センチメートルです。一木造(いちぼくづくり)で頭から体部、両手首までを一材から掘り出しています。両手首先や両足先、天衣の垂下部には別材をあてていますが、これらは後世に修復され、新しい材に替わっています。表面は、現状ではほとんど素地を呈していますが、肉親部や着衣部にわずかな漆箔の痕跡が見られるので、本来は漆箔仕上げの像であったと推定されます。天衣を両肩から脚部付近まで長くたらしますが、両膝の前で複雑に交差させている様式は、衣のひだに現れている翻波式衣文(ほんぱしきえもん)とともに9世紀の特色をよく示しています。

 常念寺に伝えられている菩薩形立像は、神と仏、神道と仏教の調和の関係を具体的に示す遺品の一つとして、わが国の歴史上きわめて重要な仏像といえるでしょう。

 木津川は大変暴れ川で江戸時代250年間でも35回以上も洪水の被害が記録されています。「七仏薬師経」にとかれている七仏薬師の第一善名称吉祥薬師如来は、この薬師如来独特の功徳として、大河や海上で暴風雨にあったとき、この像を祀り、航海の無事を祈ったといわれています。

 

<所在地>

 精華町大字祝園小字神木段55番地

 

 

菩薩形立像

問い合わせ

教育部 生涯学習課
電話: 0774-95-1907 ファックス: 0774-94-5176