ジェンダーとメディアリテラシー vol.109(令和3年12月号)
メディアリテラシーとは、テレビやインターネット、新聞など、メディアから発信される情報の真偽を主体的に読み解き、必要な情報を活用し、発信する能力のことをいいます。私たちの周りにはメディアからの情報があふれており、気付かないうちにその影響を受け、意識や行動を誘導されてしまう恐れがあります。情報に振り回されることなくメディアと付き合っていくために、メディアリテラシーを高めることが大切です。
メディアとジェンダー
私たちがなんとなく持っている「女らしさ・男らしさといった概念、イメージ」をジェンダーといいます。ジェンダーは社会的・文化的につくられた性差であり、時代によって変化していきます。
しかし、いまだにメディアが描くジェンダーには「女性は家事や育児、男性は仕事」といった固定的な性別役割分担意識に基づいた表現が多くみられます。
「女とは、男とはこうあるべき、という決めつけや偏見」をジェンダーバイアスといいます。メディアにはジェンダーバイアスがかかった表現が多く見られ、それをそのまま無批判に受け取ってしまうと、それに合わせられず自分が生きづらくなってしまうことがあります。
気付いていますか
メディアのジェンダーバイアスや、その変化に皆さんは気付けていますか。
ひと昔前は、ランドセルの色は女の子が赤、男の子は黒と相場が決まっていましたが、今ではいろんな色が選べる時代になってきました。また、女性が社長になることも、男性が主夫になることも今ではそう珍しいことではありません。
ドラマやCMでも、家事や育児に主体的に取り組む男性や、大臣や組織の指導的な役職についている女性などが描かれるようになってきました。
メディアリテラシーを身に付けよう
このように、メディアの情報の中にはジェンダーバイアスが潜んでいたり、私たち受け手を誘導する意図的なメッセージが含まれているものがあります。
今の時代、メディアの情報をうのみにせず、批判的に読み解く力、メディアリテラシーを身に付けることが欠かせません。
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更新日:2021年12月03日