教えて!助産師さん その2 vol.141(令和6年8月号)
助産師の萱場友莉江(かやばゆりえ)と申します。「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ/性と生殖に関する健康と権利」について、「産むのか・産まないのか・いつ産むのか」という観点から、もう少し踏み込んでお話します。
女性にかかりやすい妊娠・出産の負荷
「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」を語る上で、大きなテーマの一つに「産むのか・産まないのか・いつ産むのか」という話があります。子育てについては、夫婦で協力して行うことが出来る環境が社会的にも少し整ってきていますが、人間における生物としての仕組み上、女性には身体的に大きな負荷が伴います。例えば、妊娠中ならびに出産後の数年間は、一日のほとんどの時間と体力・気力を赤ちゃんに注ぐことになります。
その選択はあなたを幸せにしますか
女性にかかる負荷が大きくなるからこそ、「(性交を通じて、子どもを授かり) 産んだ場合に、その先の人生設計がどうなるのか?」ということを考えてもらうことが大切です。それが、あなたの思い描いている将来を守ることにもなりますし、あなた自身を幸せにすることにも繋がると思います。「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」を交えながら、ぜひ一度立ち止まって、パートナーの方とともに自分自身の気持ちを正直に伝えながらじっくりと考えてみてくださいね。
赤ちゃんを迎えられるような気持ちや環境が整えば、その忙しさもまた幸せに感じることが出来ますが、赤ちゃんを迎える気持ちや環境が整っていなかった場合には、授かることもその忙しさもとても辛い思い出になってしまうこともあります。
その都度立ち止まって考えてみて
じっくりと考えて万全な気持ちで妊娠・出産に臨んだとしても、子どもを授かるという大仕事にはトラブルがつきものです。出産後も女性ホルモンの大きな変動や睡眠不足に加えて、分からないことの連続でいろんな感情の変化があることでしょう。その時には、またあなた自身の気持ちと向き合いながら、パートナーの方とともにじっくりと考えてみることが大切です。
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更新日:2024年08月02日