女性に対する暴力をなくすためにvol.144(令和6年11月号)
11月12日から25日は、女性に対する暴力をなくす運動期間です
女性に対する暴力の実態を知り、暴力を容認しない環境について考えてみましょう。
女性に対する暴力とは
女性に対する暴力は、DVや性犯罪・性暴力、売買春、セクハラ、ストーカー行為などがあります。特に性暴力は、わいせつな行為だけでなく、本人の望まないすべての性的な意味合いを持った行為で、言葉による嫌がらせや、望まない性的な情報 (画像や書籍)を見せたり、性的な動画や画像を撮影したりするのも女性の人権を無視した許されない行為です。
誤解を招く”神話”の数々
世の中には、暴力の容認や被害の軽視につながる、次のような”神話”が存在しています。
【性暴力に関するもの】
- 露出の多い服は女性から誘っている
- 「イヤ」と言わないのは同意のサイン
- 性暴力は見知らぬ人を相手に選ぶ
- 性犯罪者は性欲が強く衝動的
- 親密な間柄であれば性暴力にはならない
【DVに関するもの】
- DVされる方にも問題がある
- 家庭内の暴力は罪に問われない
- 本当に嫌なら別れるはず
- まじめで人当たりがよい人はDVはしない
これらの神話により、被害者はさらに傷つき自分が悪いと感じ、相談や通報をためらい、被害が潜在化します。
暴力の実態
性暴力の加害者の多くは「顔見知り」で、パートナーや親族、知人や仕事上の関係など一定の影響力をもつため、被害者は自分の身を守ろうとして被害に遭ってしまいます。また、DVや性暴力は相手を道具や所有物として支配しようとする意図的で計画的なものが多く、被害者はコントロールされ自尊心を失い、被害を訴えようとしなくなります。
一人ひとりの意識を見直そう
このように、私たちの周りにある考え方や価値観が女性を苦しめる暴力の種になることがあります。女性への暴力は重大な人権侵害で、どんな状況でも許されるものではありません。”女性だけの問題”ととらえず、自分ごととして見直してみましょう。
令和6年度「女性に対する暴力をなくす運動」啓発ポスターや動画はこちらから
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更新日:2024年11月01日