若年層の性暴力被害の実態vol.149(令和7年4月号)
4月は「若年層の性暴力被害予防月間」です。
10代・20代に対する性暴力の手口は年々巧妙となり、進学や就職などで生活環境が大きく変わる4月は特に被害にあうリスクが高まります。若者が被害に遭うきっかけや、加害者の手口、被害者の影響など、調査報告(注)から見える実態について考えてみましょう。
注:令和3年度内閣府「若年層の性暴力被害の実態に関するオンラインアンケート及びヒアリング結果報告書」
性暴力とは
調査では「望まない性的な言動」を性暴力とし、言葉、視覚、身体接触、性交による性暴力に加え、インターネットやスマートフォンなどの情報ツールを用いた性暴力の5つに分類しています。約4人に1人の若者が、何らかの性暴力被害に遭ったことがあると回答しています。
どんなふうに被害に遭うの?
一般的には、路上や電車などで見知らぬ人から突然被害を受けると思いがちですが、実は、学校や職場の関係者、(元)交際相手などの顔見知りや、SNSで知り合った相手などから被害に遭ってしまうことも多いのです。
また、社会的・職務的立場が被害者よりも高い加害者の場合は、親切心を装って被害者に近づき、被害者の罪悪感や羞恥心を巧みにコントロールし、脅したりだましたりして性暴力を行います。
被害者は、そうした手なづけや巧妙な手口に気づけず、被害だと気づくまでに長い時間を要します。

【若年層の性暴力被害 加害者との関係トップ5】内閣府調査より引用・加工
恐ろしい被害の影響
性暴力に遭った後、被害者は異性と会うのが怖い、外出するのが怖い、不眠やうつ症状などの身体症状が続くなど、生活に何らかの支障が出たり、回復にも時間がかかっているという調査結果があり、性暴力被害の影響の大きさが伺えます。
一人で抱え込まず、信頼できる人や専門機関に相談しましょう。
性暴力の相談窓口
・京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター 「京都SARA(サラ)」
電話 075ー222ー7711
・性犯罪被害相談電話 「ハートさん」
電話 #8103
・Cure time (内閣府) チャットで相談できます。下の二次元コードから。
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住民部 人権啓発課
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電話番号:0774-95-1919
ファックス:0774-95-3974
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更新日:2025年03月24日