所信表明

杉浦正省町長所信表明演説 ~令和元年度精華町議会定例会11月特別会議町長挨拶要旨~

1.はじめに

 みなさん、おはようございます。

 町長の杉浦でございます。

 本日は、令和元年度、精華町議会定例会、11月特別会議をお開きいただきまして、誠にありがとうございます。

 三原議長のお許しを得て、町長就任のご挨拶を申し上げますとともに、これからの町政運営にあたっての私の基本的な考えについて、所信を述べさせていただきます。

 私は、このたび町民の皆さんの温かいご支持をいただき、第7代の精華町長に就任いたしました。

 10月24日の初登庁では、多くの議員の皆さまにお迎えいただき、三原議長からは議会を代表して歓迎のお言葉を頂戴いたしましたことに、改めて、心よりお礼申し上げます。

 また、町長選挙に合わせて行われました、町議会議員補欠選挙で見事ご当選されました、村田周子議員、並びに、坪井久行議員には、心よりお慶び申し上げます。

2.選挙戦を振り返って

 さて、私にとって初めての挑戦となりました、今回の町長選挙を通じまして、有権者の皆さまから、私の掲げた公約に対する力強いご声援をはじめ、まちの将来を願っての様々な建設的なご意見を頂戴いたしました。

 そうした中で、私なりの総括としまして、今回の結果は、何よりもまず、木村町政4期16年への大きな評価であったと考えております。

 木村前町長の功績の数々は語るに尽きません。

 16年前、財政危機の中で船出をされた木村町政の初めは、精華病院問題への対応を皮切りに、財政健全化と財源確保に奔走する日々であったとお聞きしております。

 その後は、就任当初から一貫して取り組まれた「学研都市を活用したまちづくり」で、見事に多数の企業誘致を実現され、この少子高齢社会にあっても、なお増収を実現できるまでに導いてこられたわけであります。

 木村前町長の偉業を間近に見てきた私にとって、立候補への決断には、正直、少なからず不安を抱(いだ)いていたことも事実であります。

 しかしながら、木村町政の「『継承と発展』を託せるのは、杉浦、君しかいないではないか」、「みなで力を合わせて精華町をもっと良くしよう」、「心配するな、支えてやるよ」と、実に多くの方々からの温かい叱咤激励をいただきました。

 こうして私は、持ち前のガッツを活かし、自ら信義を重んじ、町政に人生を捧げさせていただく覚悟で、町民の皆さんの願いを実現すべく、選挙戦を戦い、いまここに立たせていただいております。

3.町政運営の基本的な考え

 それでは、これからの町政運営にあたります私の基本的な考えを申し上げます。

 議員の皆さんもご承知のとおり、現在、本町は第5次総合計画で「人を育み未来をひらく学研都市精華町」というまちの将来像を掲げております。

 こうした中、私は「精華町の未来のために」という信念をこれからの4年間の町政運営の中心に据え、次の三つの柱の考えをまちづくりの基本として町政を進めてまいります。

1. 学研都市のまちづくり

 第一に、本町の未来のために、その最も中核となる取り組みは、「学研都市のまちづくり」であります。

 本町は、学研都市を受け入れて以来、これまで大きく2つのステージを経てきたと、私は考えています。

 第1のステージは、平成ひと桁時代の大崎町政で実現した「学研都市をバネにしたまちづくり」でありました。

 当時、既存地域の都市基盤整備は大いに遅れ、学研地区との新旧格差の広がりが懸念されていた中、つくば市は筑波研究学園都市建設にあたり国からの特別な財政支援を受けられたにも関わらず、学研都市建設ではそうした支援を受けられないという枠組みであったため、本町はその代わりに開発事業者から大きなまちづくり協力を得て、町域全体で調和のとれたまちづくりを進めていくという方向性を確立していったのであります。

 第2のステージは、先の木村町政が実現した「学研都市を活用したまちづくり」であります。

 先ほども申し上げたとおり、積極的な企業誘致活動により税収を延ばし、本町は少子高齢社会にあって、なんとか住民福祉の水準を維持しながら、町政運営を進めることができる基盤が築かれました。

 そして、これからの第3ステージは「学研都市のまちづくり」そのものであると、私は考えます。

 町域全体が学研都市の区域に指定された本町における学研都市建設は、今後、その3分の1を占める学研狛田地区を残すところまできております。

 そして、学研狛田地区の建設をどのように進めるかで、本町の未来は大きく左右されるとともに、周辺地区整備と合わせて成功させることにより、まち全体が学研都市そのものとして完成し、けいはんな学研都市の中心都市としてふさわしい地位を得ることにつながると、そのように考えております。

 公約に掲げた、学研狛田地区の建設促進と一層の企業誘致、そしてその周辺地区整備である狛田駅周辺整備の推進は、いわばその「本丸」であります。

 さらに、国道163号拡幅や、生駒市の学研高山地区と本町の学研精華・西木津地区を結ぶ学研連絡道の整備促進、さらには近鉄けいはんな線の延伸と京都線への直結は、学研都市の中心都市としての完成にどうしても不可欠な取り組みであります。

 また、こうした学研都市精華町の完成を見た暁(あかつき)の、新たなまちの将来像をどう展望するかについては、私の任期中に、第6次総合計画の策定に取り組むこととします。

2. 子どもを守るまちづくり

 第二に、本町の未来のために柱となる取り組みは、「子どもを守るまちづくり」であります。

 未来を担う子どもたちをめいっぱい愛情をもって育むこと、そのことの重要性は誰もが共感できるはずであります。

 いま一度、昭和43年に「子どもを守るまち宣言」を行った先人たちの思いをしっかりと受け継ぎ、改めて本町の政策の中心に「子どもを守るまちづくり」を据えたい、それが私の考えであります。

 「おいしい中学校給食の早期実現」という公約の「おいしい」という言葉は、そうした私の思いを込めたものであります。

 木村町政のもと教育委員会でとりまとめられた計画に基づき、精華中学校の敷地内に防災食育センターを建設し、平時には民間委託のセンター方式による運営で、温かくおいしい給食を毎日3中学校に届ける、これがいま本町教育行政において、めいっぱい愛情を注ぎたい「1丁目1番地」の施策であり、私はその財源確保のために全力を傾け、任期中での給食提供開始を目指します。

 同時に、学研都市の中心都市としてふさわしい教育環境整備として、ICT教育と学校トイレ洋式化の推進にも、必要な財源確保に努め、取り組みを進めます。

 また、これまで多くの立地機関やボランティアの皆さんに支えられてきた「科学のまちの子どもたちプロジェクト」は、いまや本町教育行政の最大の特色の一つとなっており、総合教育会議の場を通じて教育委員会との連携を図り、その一層の推進を図ります。

 その他、スポーツ分野では、打越台環境センターの跡地利用と合わせた打越台グラウンド全体の再整備を通じて、防災受援施設を兼用できる生涯学習施設の建設に取り組みます。

3. 三世代が支え合うまちづくり

 第三に、本町の未来のために柱となる取り組みは、木村前町長が大きく掲げた「三世代が支え合うまちづくり」であります。

 西暦2025年には、私を含めたいわゆる「団塊の世代」全員が後期高齢者となり、高齢者の医療、介護にかかる経費の増大は、社会保障問題の根幹であります。

 いま本町では、高齢者人口の増加と介護認定率の増加が共に進行するという状況にあり、このままでは立ち行かなくなることは容易に予想されます。

 寿命の最後まで健康であり続けたい、誰もが思うこの願いを実現するために、行政はもっと強力に健康増進を推進する必要があります。

 私が掲げた、健康づくり拠点施設の整備推進や「せいか365健康増進プロジェクト」の推進は、そうした考えによるものであります。

 また、高齢者人口の増加に対して、健康な高齢者の割合を高めるということは、高齢者もまちづくりの主人公であり続けてもらいたいという社会全体の要請でもあります。

 木村町政で進められてきた住民主体のまちづくりを通じて、実に多くの皆さんが協働のまちづくりの主人公となって活躍され、素晴らしい地域社会が築かれてまいりました。

 今後は、さらなる高齢者の社会貢献活動の促進が、その主軸となると考えております。

 また、新たな学研都市建設における丘陵部開発では人口定着を行わない方針とする一方、新たな人口政策として、駅周辺の再開発を通じて、職住近接のまちづくりを進め、世代間のバランスの取れた人口定着や社会動態を誘導する環境を整える取り組みを進めます。

 これら三つの柱が私のまちづくりの基本的な考えでございますが、これらに加えまして、私が26年間の議員生活で得たキャリアと政治信念に基づく取り組みとしまして、

・一つ目には、これまで築いてまいりました国や京都府とのパイプを生かして財源確保に精一杯尽力してまいる所存でありますこと、

・二つ目には、先人が貫いてきた調和のとれたまちづくりを受け継ぎ、これを一歩進め、今日的課題であります「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」すなわち「持続可能な開発目標」を掲げた持続可能都市づくりを進めること、

・三つ目には、観光農業と農業の六次産業化を一層進めること、

・四つ目には、入札不正事件を反省し、二度とこのような不祥事を起こさない組織に鍛え上げるため、公正と信義に基づく行政を推し進めること、

 これらについても着実に取り組みを進めてまいります。

 なお、令和元年度予算については、既に下半期でもありますことから、木村前町長の施策をそのまま継承し、継続して実施をしてまいります。

4.むすびに

 以上、私の町政運営にあたっての基本的な考えについて、所信を述べさせていただきました。

 私自身、つい先日まで、議会人でありましたし、長と議会とが、それぞれどのように切磋琢磨していくことが望まれるのか理解をしているつもりであります。

 しかしながら、選挙戦を通じて、多くの町民の皆さまが望んでいることと、長や議会それぞれが課題だと認識していることとの間に、開きがあることも実感いたしました。

 とりわけ、行政はさらなる情報提供とわかりやすい説明が求められていると痛感いたしております。

 町政をめぐる課題を、長と議会、お互いがしっかりと共有をし、真摯に向き合い、丁寧に議論を重ねてまいりたい、そのように考えております。

 どうか、町民の皆さんと議会議員の皆さんのご理解とご協力を心からお願いいたしまして、私の町長就任のご挨拶、並びに、所信表明とさせていただきます。

 ありがとうございました。

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更新日:2019年11月15日