令和3年 町職員への年頭訓示

1.はじめに

 皆さん、新年、明けましておめでとうございます。

 令和3年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 本日は、新型コロナウイルス感染防止のため、出席範囲を限定しておりますが、精華町議会を代表して、三原議長様にも、ご臨席を賜っておりまして、心より、お礼を申し上げます。

 また、年末年始、消防や水道、ごみ収集、日直業務、広域事務組合での休日応急診療所、さらには、新型コロナウイルスや年越し寒波での雪への対応など、業務にあたっていただいた職員の皆さんに、心からお礼を申し上げます。

2.心の通った役場づくり

 さて、昨年は、新型コロナウイルスに翻弄させられた一年でした。

 年末年始には厳しい寒さも加わり、まさに猛威を振るっています。

 たった一年で、コロナ禍による私たちの日常生活を一変しました。

 コロナによる死亡者数の増加に加え、ここ十年ほど減少を続けていた自殺者数も、昨年、増加に転じたとの報道がありました。

 失業者の七割が女性であるとの分析もあり、とりわけ若い女性の自殺者の増加が顕著であると報じられ、心が痛みます。

 長引くコロナ禍により仕事を失ったり、所得が減少して学校を辞めざるを得なくなるなど、精神的に追い込まれるケースが増えたことが、増加要因の大きな一つであることは、想像に難くありません。

 また、ご高齢の方々が外出を控えることで、身体機能が低下して、将来的に要介護認定率の上昇につながらないかなど、心配の種は尽きません。

 そんな中、私たちの職場では、感染防止のため、職員の皆さんの高い意識と積極的な協力により、昨年は職場から一人の感染者も出さなかったことは、大変ありがたいことでありました。

 その一方で、感染防止のために失われたものも大きかったように感じています。

 職場でしっかり声を出して話すことを控える、また、職員同士での会食の機会を避ける、これらのことが職場に与えたダメージは計り知れません。

 例えば、昨年の新規採用職員は、職場での飲食を伴う懇親の機会を一度も持つことができず、このような事態は、おそらく精華町役場の長い歴史でも無かったのではないでしょうか。

 私自身、職員の皆さんとの親交を深めることはもちろん、町内各種団体の皆様、そして、国や京都府などの関係者と、膝を突き合わせた交流ができず、歯がゆい思いをしてまいりました。

 しかしながら、まだ当分の間、「三密」は避け続けなければなりません。

 そうであるならば、物理的距離を確保することで失われるもの、損なわれるものの大きさを考え、いかにして心理的距離を縮められるか、創意工夫に努めなければなりません。

 ITの効果的な活用も大事になってきています。恥ずかしながら、私も、昨年、ようやくスマホを使い始めたところであります。

 コミュニケーションの量と質を高め、組織の内にも外にも、風通し良く、そして何よりも、心の通った役場づくりに努めていきたい、そのように考えます。

3.日本を代表する未来都市へ

 さて、皆さん、今年は、いよいよ総合計画の改定にとりかかる年であります。

 ご存じのとおり、精華町は、これまで学研都市と共に成長を遂げてきました。

 その総括として、京都府立大学と共同で実施した調査研究の成果発表を、昨年10月に、関係者を招いて開催しました。

 その中で、学研都市建設の受け入れにあたって、今から37年前、当時の町の幹部職員総出で、今のつくば市を訪れ、先行していた筑波研究学園都市から教訓を得たという話を聞きました。

 当時の最大の関心事は、つくば市のように国の十分な支援が得られない中で、果たして学研都市建設を受け入れても良いものか、財政破綻をきたすのではないか、皆が大変な危機感を持っていたことがうかがわれます。

 その問いには、今も完全に答えが出ているわけではありません。

 学研都市建設の総仕上げで、精華町の将来像は実現するのかどうか、自立のまちづくりは完成するのか、今の時代を担う私たちは問われています。

 例えば、京阪奈新線の延伸構想については、近鉄高の原駅と新祝園駅への延伸が両論併記されて以降、まるで腫れ物に触るかのように、関係者間で真正面からの議論が避けられてきました。

 しかし、学研都市の総仕上げ段階のいま、学研都市の中心部への鉄軌道の乗り入れは不可欠であること、そして、精華町の都市としての成熟と持続的発展のためには沿線人口の確保が必要であることなどを考えるならば、学研都市全体で新祝園ルート延伸優先という答えを、そろそろ出していただく時に来ています。

 また、学研都市は、日本を代表する21世紀のパイロットモデル都市を目指してきました。

 とりわけ、精華町に住まわれる多くの都市住民の皆様も、そのことを理解し、これまで様々な社会的実証に惜しみない協力をいただいてきました。

 今まさに、国を挙げて、AIやビッグデータなどの最先端技術を駆使して、世界をリードする「まるごと未来都市」づくりを目指す「スーパーシティ」構想の取り組みが進められています。

 多くの理解と協力が得られる学研都市精華町こそ、日本を代表する未来都市にふさわしいまちであります。

 学研都市が日本を代表する「スーパーシティ」として花開くのか、今まさにパイロットモデル都市としての真価が問われる正念場であると考えます。

 一方、京阪グループが開発を担当する学研狛田東地区については、ようやく事業化の目処が立ち、いよいよ令和3年度中には着工予定とのこと、久しぶりに、街を造るブルドーザーの姿を見ることになるかもしれません。

 これに歩調を合わせるように、学研立地企業の雇用確保と町民の就労支援のため、役場庁舎内に就労支援拠点の開設を目指し、ハローワークなど関係機関と協議を進めてもらっています。

 こうした状況の中で、今後、精華町が持続可能なまちとして、自立のまちづくりを実現するには、どのように産業集積を図れば良いのか、適正な人口規模は一体どれぐらいなのか、総合計画改定の取り組みの中で、答えを出していく必要があります。

 学研都市精華町の未来の青写真をどのように描くのか。私を先頭に職員の英知を結集し、2カ年をかけて、町民の皆様と共に作り上げていきたいと考えていますので、職員の皆さんのお力添えをお願いします。

4.むすびに

 私の思いはこれぐらいにしまして、皆さん、今日から仕事始めであります。来年度の予算編成に向け、私も今日から理事者査定に臨みます。

 職員の皆さんには、何かとご苦労をおかけすることになるかもしれませんが、必ずや未来に繋がる予算にしたいと思っています。

 最後になりましたが、皆さん、今年一年、どうか健康第一で、精華町飛躍の年となることを、心から祈念をいたしまして、年頭の訓示といたします。

 ありがとうございました。

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更新日:2021年01月04日