令和5年 町長から職員への年頭訓示
1.はじめに
皆さん、新年、明けましておめでとうございます。
令和5年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
精華町議会を代表して、三原議長様にも、ご臨席を賜っておりまして、心より、お礼を申し上げます。
今年は、外部職場へのネット配信に加えて、役場の館内テレビ放送も行っています。
職員の皆さん、自席で仕事をしながら、耳を傾けていただけたら幸いです。
年末から年始にかけて、消防や水道、ごみ収集とその処理、日直業務、ネットワーク機器の更新、休日応急診療所の運営、さらには、今回は新たにコロナ検査キットの配布など、町民の皆様の安全・安心のため、業務にあたっていただいた職員の皆さん、本当にご苦労様でした。
今年も、こうして職員の皆さんと共に、新たな年を迎えられたことを、大変、嬉しく思います。
2.昨年を振り返り思うこと
さて、昨年は激動の一年でした。
2月に勃発したロシアのウクライナ侵攻、精華町近くの大和西大寺駅前で起きた安倍元首相銃撃事件、北朝鮮ミサイルの日本列島通過、感染力を増した新型コロナウイルスの感染拡大による社会の混乱、そして国民生活を直撃した物価高、我々行政も、その対応に振り回された一年でありました。
そうした中で、私たち日本人を大きく励ましてくれたのが、サッカーワールドカップでの日本代表チームの奮闘でした。
ヨーロッパでは、日本はバブル崩壊後、長らく経済が低迷し、東日本大震災で大打撃を受けたにもかかわらず、世界に通用する日本サッカーへと成長したことに驚きが広がったとも伝えられています。
また、世界中から称賛されたのが、試合に敗れてもロッカールームを綺麗に掃除する選手たち、さらには、スタンドのゴミ拾いをして帰る日本人サポーターたちの姿でした。
スポーツに対して愚直なまでに勤勉な努力を重ね、「ドーハの悲劇」から三十年近くを経て、日本サッカーは着実に成長を続けたのであります。
世界に感動を与えた日本サッカーを通じて、私たち日本人は、また一つ、自信を高めることができたのではないかと感じています。
今年は、フランスでラグビーワールドカップが開催されます。
ラグビー日本代表がどのようなプレーを見せてくれるか、今から楽しみであります。
3.精華町の未来のためにビジョンを語ろう
さて、昨年12月、新しい総合計画が議会で可決をいただき、成立しました。
二度にわたる京都府立大学との事前の共同研究で明らかになった、学研都市建設が精華町財政へ与えた影響分析に基づいて、今回の基本構想では、学研都市建設の中間総括を踏まえ、まちづくりの大きな方向転換の可能性を示しています。
いくつかあるキーワードの中で大切なものは、自立都市建設を目的にして、人口定着と産業集積のための都市計画、狛田駅周辺、そして再び祝園駅周辺整備によるコンパクトシティの実現、またそれらの核となる京阪奈新線の延伸、子どもたちに夢を与えるまちづくり、さらなる健康づくり、そして人と人のつながり、であります。
新年度からは、早速、新しい都市計画の調査に取り組んでもらいます。
京阪奈新線延伸の取り組みも、一歩一歩、地道に取り組みを進めてきましたが、今後はリニア中央新幹線のルート選定などにも注目しながら、さらなる前進を図りたいと考えています。
そして、いよいよ今年は、私の公約の一丁目一番地、中学校給食のスタートです。
幾多の困難に見舞われましたが、最後まで全力を尽くしてください。
また、健康づくりの拠点、「防災保健センター」についても、いま実施設計に取り組んでいますが、令和6年度からの事業化に向けて、財源確保を着実に進めたいと考えています。
新しい総合計画はこれら主要施策の基本的な方向は指し示していますが、総合計画は策定したら終わりではなく、今がスタート地点です。
示された方向性に基づいてそれぞれの分野でビジョンを語るのはこれからが本番です。
世の中の流れをフォローアップするだけで精一杯では町民の皆さんの負託に応えることはできません。
「デジタル田園都市国家構想」一つとってもそうです。
精華町のマイナンバーカードの交付率が高いのは、我々の努力もさることながら、町民の皆さんの意識の高さの表われです。
そのおかげで、さらに有利な交付金の活用も期待されます。
今から22年前、この役場庁舎がオープンした時に、総合窓口サービスを実現させようと、皆さんの先人たちは、学研都市の中心都市にふさわしい役場のサービスのあり方を追求し、今に続く伝統を残してくれています。
いまデジタル化の流れの中で、これをうまく活用し、行政の各分野において、町民の皆さんの満足度を少しでも高められるよう、学研都市精華町ならではの新しいサービス開発に取り組むことが精華町職員の皆さんに求められています。
職員の皆さんと一緒に、大いにビジョンを語り合いたいと思います。
4.むすびに
私の思いはこれぐらいにしまして、皆さん、今日から仕事始めであります。
来年度の予算編成に向け、今日から理事者査定に臨みます。
昨年、若手職員の皆さんから提案のあった取り組みも、できることから予算に盛り込んでいきたいと考えています。
今年も何かとご苦労をおかけすることになるかと思いますが、今年一年、どうか健康第一で頑張っていただき、精華町の未来に向け大きな飛躍の年となるよう心から祈念いたしまして、年頭の訓示といたします。
ありがとうございました。
令和5年1月4日
精華町長 杉浦 正省
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更新日:2023年01月04日