高設栽培なので棚からいくつもの葉柄が垂れ下がり、こどもたちは目の前で熟した実を探して、摘むことができます。農園のいちごは現在、あきひめ(章姫)、紅ほっぺ、恋みのり、よつぼしの4種類。主にいちご狩りで活躍するのは甘味たっぷりの「あきひめ」です。果皮が柔らかいため、摘んでそのままほおばれば、ジューシーな果汁が口いっぱいに広がります。
ほかの種類は町内の直売所などで大人気。たくさん買って、「ふるさとの特産」として遠方に送る町民も多いため、比較的しっかりとした品種を用意しています。おなじみの「紅ほっぺ」は果肉の中心まで赤くて、いちご本来の甘酸っぱさが味わえます。対してコロリとした「恋みのり」は果皮は鮮やかな赤色ですが、割ると中心まで上品な白色。「よつぼし」は秋の終わりから収穫できる早生(わせ)のいちごです。
「華やぎ観光農園」のスタートには農業振興を願う地域の物語がありました。以前は盛んだった町内のいちご栽培ですが、1990年代には後継者難で途絶える寸前でした。そこで、地域の有志団体(谷・北稲八間区水田活用協議会、現在は農業生産法人)が再生に立ち上がります。
園長の山田春富さん(75)は「仲間は定年退職したばかりの15人ほど。兼業農家やJA出 身者もいたが、多様な職種の未経験者も多かっ た。世間でいえばシルバー世代だが、夢と力にあふれていました」と振り返ります。試行錯誤を経て、2009年、ハウス1棟から観光農園が始まり、いまでは大小11のハウスが並ぶ、町内屈指の観光スポットに成長しました。
数年前には若い担い手も入社しました。最年少の井上拓さん(28)は農園でのボランティアを経て、異業種からのチャレンジ。栽培は気候にも左右されながら、春から夏は苗場での育苗、秋の植え替えなど1年がかりです。でも、「世話した分だけ、良いいちごが実る。新しい技術も採用しながら、安心安全ないちごづくりを試みています。」と井上さんは笑顔です。
町内では2017年、「ひろびろ苺ファーム」も開園しました。こちらは昔ながらの土耕栽培のハウスもあります。ぜひ、ふるさとが育んだひと粒をあなたの手で摘み取ってください。
【事務所 ・ 直売所】精華町下狛鐘付田31 【いちご狩り受付】下狛明法寺50 - 1 | |
開園:火、水、木、土、日 (予約制) | |
1日5回 午前10時、11時、午後1時半、2時半、3時半から各40分間食べ放題 | 大人(中学生以上)1800円 小学生1600円、3歳以上1300円 バリアフリー。 団体割引などあり。開園日は事務所前テントで午前10時から直売も。 |
0774 - 93 - 4811 |
精華町北稲八間上坪30 | |
開園:火、水、土、日、祝 (予約制) | |
1日3回 午前10時半、午後1時半、2時半から 各30分食べ放題 | 大人(中学生以上)1700円 小学生1500円、2歳以上1000円 |
090 - 2107 - 3887 |
スイーツショップのショーケースも、この時期はいちご色に染まります。パティシエはアイデアと腕をかけて、次々とスイーツを誕生させています。
ル・パティシエ ヤマダ には「苺の森」 「苺のタルト」 をはじめ10種類以上のいちごスイーツが。「赤は美味しさの色。チーズやチョコとも相性が良く、可能性は無限です」
お菓子の工房 がとぅぎゃらりぃ も「いちごのフロマージュ」 「ベリーベリーティラミス」などいちご尽くしです。 「とにかくかわいい。こどもたちが真っ先に選ぶのがいちごのケーキです」
和菓子店も覗いてみましょう。御生菓子司ふたば には創業当時から名物の「いちご大福」が。店主の越田耕平さんは「粒あんと合わせるので、精華産の程よい酸味が大切です」。地元のいちごを生かした新作も試作中とか。
桜が丘2丁目8 - 9 | |
午前9時~午後7時 | |
火曜休 | |
0774-73-6894 |
光台9丁目8 - 8 I.R.P 1階 | |
午前9時半~午後7時 | |
火曜休 | |
0774- 95 -0555 |
祝園西1丁目40 - 4 | |
午前9時~午後7時 | |
月曜休(祝日の場合水曜) | |
0774- 29-4529 |
祝園杉本9 | |
午前9時半~午後7時 | |
火曜休 | |
0774- 93-0399 |
祝園一丁田5 - 23 | |
午前9時~午後6時 | |
水曜休 | |
0774- 94-2339 |
祝園西1丁目2 - 5 | |
午前9時半~午後8時 | |
水曜休 | |
0774- 94 -9292 |
祝園西1 - 9 - 46 せいかガーデンシティ1F | |
午前9時半~午後8時 | |
不定休 | |
0774- 95 -0809 |