

光台は、昭和53年(1978年)、京都大学名誉教授・奥田 東(おくだ あずま)氏を座長とする関西学術研究都市調査懇談会が提言した、「人類に貢献できる学術研究の拠点として都市をつくろう」という理念のもとに構想された関西文化学術研究都市(通称・学研都市)構想において、「精華・西木津地区」の一角として開発されました。
このまちは単なる住宅地としてではなく、文化や思想を内包した都市空間として構想され、その象徴として、数多くのモニュメントやオブジェが随所に配置されています。今回はそれらを巡りながら、光台という町がどのような町か感じてみたいと思います。
けいはんなプラザを訪れると、まず目に飛び込んでくるのが、前庭広場に設置された巨大で不思議なオブジェです。一見すると「何だろう?」と戸惑いますが、実はこれこそが光台を象徴する日時計(時計塔)です。
この日時計は、1990~1991年にかけて行われた「モニュメントを含む前庭広場」をテーマとする国際設計競技において、世界26か国・305件の応募の中から、箕原 真(みのはら しん)氏の案が採択され、1993年3月に完成しました。完成当時、町民の皆さんが驚きの眼差しで見上げたであろう様子が、今も想像されます。
文字盤の面積は、約3900㎡とされ、1995年には「文字盤の面積世界一の日時計」としてギネス世界記録に登録されました。
また夜間には、日時計の針の先端から北極星に向けて、青緑色のレーザービームが放たれ、夜の精華町に一筋の光を放ちます。
けいはんなプラザの向かい側、ATR前の歩道を東へ歩いていくと、フェンス際に、どこかモアイ像を思わせるオブジェが、ひっそりと佇んでいます。
「なぜ、こんな場所に?」「どこを見つめているのだろう?」「なぜ、ひとつだけ?」見る人の想像力を刺激します。
本家・イースター島のモアイ像は、集落の守護神、水や豊穣の象徴、さらには岩を削ることによる土地改良など、単なる偶像を超えた多様な役割を担っていたと考えられています。
このオブジェはどのような意図を持って作成されたのか、謎は深まるばかりです。
春にはヒガンザクラをはじめ、数種類の桜が咲き誇り、子どもたちに大人気の超ロング滑り台もある光台五丁目の「春の丘公園」。
この公園でふと見上げると、小高い丘の上に、まるで中世ヨーロッパの城を思わせる建築物が目に入ります。そこへ向かうには、まるで山の上の神社へ参拝するかのように、一直線に伸びる階段を上る必要があります。段数は116段。息を切らしながら到着すると、その正体は町の給水塔であることが分かります。
表面には精華町のマークが浮き彫りにされ、今では考えられないほど、意匠に富んだ豪華な建造物です。
そして何より驚かされるのが、ここからの眺望。小高い丘の上から、光台の町並みが180度のパノラマとして広がり、南西には生駒山系を望むことができます。長年精華町に住んでいても、この風景を見たことがない方は多いはず。ぜひ一度、体験してほしい景色です。
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光台の西端、権谷川沿いの道路脇、光台六丁目と八丁目の境付近では、ユーモラスなオブジェに出会います。ひょっこりと現れるその姿は、道行く人の心を和ませ、思わず話しかけたくなるような存在。三体並んだオブジェは、まるで何か楽しい会話を交わしているかのようにも見えます。
また、光台六丁目の「ふれあい公園」や光台八丁目の「ほほえみの丘公園」周辺では、道路が一般的なアスファルトではなく、手間暇かけて敷き詰められたタイル舗装になっています。
散策やランニングを楽しむ人にとっても、単調ではない、少し気分の上がる道ではないでしょうか。
鳥谷公園と精華町コミュニティーホールの屋上には、平成4年(1992年)5月13日に行われた「光台街びらき」記念モニュメントが設置されています。
鳥谷公園は、光台の中心的な公園として、ボール遊びに励む子どもたち、グラウンドゴルフを楽しむ人々、散歩やジョギングをする住民など、世代を超えた憩いの場として親しまれています。
また、鳥谷公園から光台四丁目まで、延長約1㎞にわたって既存林を残し整備された「こずえあかりの道」では、四季折々の花や野鳥、昆虫など、多様な動植物の観察が楽しめます。
鳥谷公園の小高い丘の上に設置された「トキの球」は、直径2メートル、太陽の7億分の1のスケールを持つ鏡面ステンレス製の球体です。球体には、垂直と斜め上方向に、それぞれ幅10㎝のスリットが設けられています。
床面の中央には、哲学者であり墨僧でもあった山本
鳥谷公園の東側、精華町コミュニティーホール屋上に設置された「ヒトの球」は、直径2.55メートル、地球の500万分の1スケールの球体です。
球体は三分割され、中央部は人がひとり通り抜けられる通路となっており、内部には向かい合う平面鏡が設置されています。
人が通過すると、自分自身の像が無限に反射し、次第に小さくなりながら連なっていく、非日常的な空間が現れます。円の中心には、ここでも鏡文字の「光」が描かれています。
「トキの球」と「ヒトの球」は、造形作家・今井
これらは本来、時間と人間をテーマとした「トキの球」、人間と地球をテーマとした「ヒトの球」、そして空間と星をテーマとする「ソラの球」からなる三部作として構想されていました。残念ながら「ソラの球」は実現には至らず、幻の作品となっています。
精華町コミュニティーホール横には「光る石」、光台四丁目の「ささやきの杜公園」には、今井 祝雄氏とサウンドアーティスト・藤本 由紀夫氏による共同制作作品「耳石」が設置されています。この作品では、公園の上段と下段で、声や音のやり取りを楽しむことができます。
さらに、光台三丁目、NICTの精華大通り南東角には、江藤 薫氏による作品「環」も置かれています。
今回紹介したもの以外にも、公園の造形や遊具など凝った作りをした造形物が点在しています。これらは、学研都市として拓かれたニュータウンの公園、広場、道路といった公共空間に、ごく自然に溶け込むように配置されています。
普段何気なく通り過ぎている散策路や公園の片隅に佇む作品を巡ることで、きっと、あらたな精華町の魅力に出会えるはずです。
光台住31年。会社退職後、南山城地域の悠久の歴史・文化に魅力を感じ、山城郷土資料館のボランティア活動と共に精華町ふるさと案内人の会で活動しています。趣味はゴルフ、グラウンドゴルフ。
この法人は、精華町を中心としたけいはんな地区の歴史や文化・伝統を修得し、その成果をこの地域の内外の人々に語り部として伝え、観光振興に寄与すると共に、次世代に継承することを目的として、観光ガイド事業「せいか小さな旅、ふるさと発見の旅」(町内外各所巡り)等の活動をしています。
| 連絡先 | 080-9980-0004 |
|---|---|
| furusato_seika@yahooo.co.jp | |
| HP | http://seika12t.blog49.fc2.com/ |

| 実 施 日 | 令和8年3月21日(土) |
|---|---|
| 集合・解散 | 【集合】けいはんなプラザ日時計広場 9:00 【解散】けいはんなプラザ日時計広場 12:00 |
| 距 離 | 約5km |
| 定 員 | 30名 |
| 小雨決行 | 気象警報発令の場合中止 |
| 持 ち 物 | 飲み物、雨具、ビニールシート |
| 参 加 費 | 500円 (小学生100円・未就学児無料) ※記念缶バッチ付 |
| コース | けいはんなプラザ日時計広場 ⇒ 春の丘公園 ⇒ ほほえみの丘公園 ⇒ 鳥谷公園 ⇒ こずえあかりの道 ⇒ ささやきの杜公園 ⇒ けいはんなプラザ日時計広場 |
| 申込方法 | 前日までに、下記の電話又は E メールで次のところへ NPO 法人 精華町ふるさと案内人の会 TEL 080-9980-0004 Email: furusato_seika@yahoo.co.jp ※ LINE公式アカウント「(公式)精華町ふるさと案内人の会」に登録されている方は、LINEで申込み手続きができます。 |
精華町では町内外の皆様からの写真の応募をお待ちしています。
※上の写真は町民の皆様から送っていただいた「みつけた(みつける)町の風景」の写真です。