DV防止啓発コラム2 「DV被害者の複雑な思い」

毎年11月12日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です

DVは他の暴力事件とは異なり、被害を受けてから相談まで長い時間を要します。その長い時間の間、被害者は、 「自分の愛した人を信じたい」 「家族の恥をさらしたくない」 など、複雑な思いが入り混じり苦悩されます。また、子どもがいれば家族が破たんすることが、子どもにとって不幸なことと思い

「子どものために自分さえ我慢すれば」と思う人も少なくありません。

  DV被害者に対し、「何で別れないの?」「別れたらすむ話では?」と言う人がいます。ですが、これまで生活を共にした人と別れ自立して生活することは、通常でも簡単なことではありません。ひとりで子育てすることへの不安や生活費、子どもの将来の学費なども考えると、誰もがこの先、自分の力でやっていけるのかと不安に思うことでしょう。そこにDV被害が加わると、常日頃から暴力によって支配されている現状、「お前が悪い」などと否定されつづけてきた経験よって自己肯定感が削がれ、自分で決断して行動することに自信を持てなくなってしまうことが少なくありません。   このようにDVに苦しめられている人は、入り混じる複雑な思いに加え、自己肯定感の低さなどから、すぐには行動できないことがあります。DVは被害者自身の尊厳をも脅かし行動力を失わせます。あたかも被害者自身に自己決定力がないかのように思われがちですが、   それは…  

被害者自身がそうしているのではなく、DVの被害体験によって「自分には力がない」という加害者に貼られたレッテルがそうさせてしまっているのです。

  あなたの家族が…あなた自身が…DVの被害にあったら、あなたならどうしますか?誰しもがDVの被害にはあいたくありません。ですが他人事でもありません。自分は大丈夫と思っていても、いつ身近な人が被害者や加害者になるとも限りません。被害者も加害者もつくらないためには、まずはDVに対する正しい知識と理解が必要です。  

DVは我慢せず相談しましょう。パープルリボンは女性に対する暴力反対を意思表示するシンボルマークです。
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更新日:2019年03月26日