観音寺(かんのんじ)

延宝4(1676)年の創立と伝わっています。元は現在の北稲八間集会所の場所にありました。明治4(1871)年、現在の場所(廃寺となった岡本寺の境内)に移されました。これにより仏像や什物などは両寺のものが混在しています。

※堂内は一般公開されていません。

観音寺は南山城三十三所巡礼の観音霊場の第十三番札所
岡本寺は南山城三十三所巡礼の観音霊場の第十四番札所

十一面観音立像(本尊):1躯[町指定有形文化財]

岡本寺と合併する以前からの観音寺の本尊であったと思われます。彫刻における和様化の傾向が顕著になる、平安時代後期(10世紀末)の作です。厨子の内側に墨書があるほか、台座敷茄子にも墨書銘があります。

菩薩形立像:1躯

和様彫刻の行きついた姿を表す、平安時代後期(12世紀)の作です。岡本寺の本尊といわれています。

如来形坐像:1躯

室町時代の作です。

不動明王坐像:1躯

両足部の底面に造像銘記があり、元の岡本寺のもので南北朝時代の文和2(1353)年の製作であることが分かります。

愛染明王坐像:1躯

江戸時代の作です。

この他に、江戸時代の仏像が多数蔵されています。仏涅槃図は、寛保3(1743)年の箱書により岡本寺旧蔵と知られています。 

※堂内および仏像は非公開です。

<所在地> 精華町大字北稲八間小字焼山35番地
<連絡先>
観音寺
観音寺
この記事に関するお問い合わせ先

教育部 生涯学習課 社会教育係
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地

電話番号:0774-95-1907
ファックス:0774-94-5176
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2019年03月15日