【シリーズ（3）】平成31年度 全国学力・学習状況調査の結果（質問紙調査編）

平成31年4月18日（木曜日）に実施した、平成31年度「全国学力・学習状況調査」の結果をシリーズ3回にわたりお知らせします。

最終回は、小中学校での質問紙調査の結果をお伝えします。

• 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
• このような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
• 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。

•  小学6年生364人
•  中学3年生337人

児童生徒に対して、学習や生活の様子について質問により調査をしたものです。結果については、質問項目を以下の6つのカテゴリーに分類し、全国平均との比較や小学生と中学生の比較など特徴的な18の質問について分析をしました。

新学習指導要領が目指す「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業を今後も積極的に進めてまいります。

総合的な学習の時間において自ら課題を見つけ、情報収集をして整理し、調べたことを発表する学習活動について、全国平均との比較において、町内児童生徒は積極的に取り組んでいることが読み取ることができました。また77.8%の小学6年生、74.7%の中学3年生が、話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると感じています。一方、「家で自分で計画を立てて勉強をしていますか」の質問では、「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と回答した小学6年生は、全国平均より低い結果となりました。

  精華町の子どもたちは「学校へ行くのが楽しいと思いますか」の質問に対し、小学6年生では90.3%、中学3年生では84.0%が肯定的な回答をしています。次に、「学級みんなで話し合って決めたことなどに協力して取り組み、うれしかったことがありますか」の質問では、85%以上の児童生徒が達成感を味わっていることが読み取れました。また、80%近くの児童生徒が学級生活をよりよくするために学級会（学級活動）で話し合い、互いの意見の良さを活かして解決方法を決めていると感じていることがわかりました。

  「自分には良いところがあると思いますか」の質問では「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と回答した小学6年生及び中学3年生が、全国平均との比較で若干高いことが分かりました。また、「ものごとを最後までやり遂げて、うれしかったことがありますか」については、小学6年生で97.0%の児童が、中学3年生では94.1%の生徒が肯定的な回答をしています。また、「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦していますか」の質問では、「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」を合わせると小学6年生で82.4%、中学3年生で70.3%の児童生徒が「挑戦する」と前向きな回答でした。

  「学校の規則を守っていますか」の質問に対し、小学6年生の回答が全国平均を下回る結果となりました。次に、「いじめ」に関する質問においては、ほとんどの児童生徒が「いじめはどんな理由があってもいけないことだ」と判断しています。また、「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」の質問においては、95%以上の児童生徒が肯定的な回答をしていました。

「今住んでいる地域の行事に参加していますか」の質問においては、小学6年生の回答が全国平均を上回り、積極的に参加していることが分かります。次に、「地域や社会をよくするために何をすべきか考えることがありますか」の質問では、「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」を合わせると小学6年生で59.6%に対し、中学3年生では32.4%という低い回答でした。「外国の人と友達になったり、外国のことについてもっと知ったりしてみたいと思いますか」については、全国平均と同じ傾向を示す結果となりました。

  朝食については、小学6年生及び中学3年生ともにほぼ毎日食べて登校していることがわかりました。また、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」の質問では、小中学生とも全国平均と同じ傾向を示す結果となっています。次に、「家の人と学校での出来事について話をしますか」の質問では、小学6年生で81.3%、中学3年生で76.6%の児童生徒が肯定的な回答をしていることがわかりました。