6月23日から男女共同参画週間 vol.79(令和元年6月号)

毎年6月23日~29日は男女共同参画週間です。内閣府は今年度、女性も男性も一人ひとりが「学び」を通じ、多様なライフキャリアの形成と選択ができる社会の実現をテーマにキャッチフレーズを募集し、“男女共同参「学」  知る 学ぶ 考える 私の人生 私が作る”が選ばれました。

 

大学進学率に見る男女差

「学び」といえば、まず学校が思い浮かびます。現在、高等学校進学率は男女差がほとんどありません。日本では性別にかかわらず平等に教育が受けられると思われがちですが、文部科学省「学校基本調査」によると、43年前の昭和51年の大学進学率は、女子約13%、男子約40%で大きな男女差がありました。平成29年の同調査でも、女子約49%、男子約55%で、まだ6%の男女差があります。

 

大学入試で女性差別

昨年、東京医科大学の入学試験で、女子と4浪以上の男子受験生が不利になる得点操作があったことが明らかになりました。公正性が強く求められる入試で、学ぶ意欲がある学生が、女性であるというだけで差別的な扱いを受けたのです。

背景には、卒業後に系列病院で働くことが多い女性医師が結婚や出産で離職すれば、系列病院の医師が不足する恐れがあるからだともいわれていますが、それは入試とは別の問題です。系列病院が、女性医師が離職せずにすみ、男性医師も働きやすい環境作りを工夫することが本題だったのではないでしょうか。

 

性別役割分担意識の影響

性別を理由に、学ぶ機会や能力の芽を摘んでいませんか。例えば…

  ・男は大学まで、女は短大まで

  ・浪人、男はいいが、女はだめ

  ・女が理系に進むなんて…

  ・男が保育士になるなんて…

  ・女はかわいげがあればいい

  ・男は一家の大黒柱、女は家事・育児

これらには、「男性はリーダーシップをとり、精神的にも経済的にも女性より強くあるべき」や「女性は一歩下がって男性を立て、家庭を守り、外で働く男性を支えるべき」といった、昔ながらの性別役割分担意識が大きく影響しています。

人々の生き方・考え方が多様化した現在、男女の役割を固定的に考えるこの意識が強いと、自分にも他人にも窮屈な生き方を強い、性別にとらわれて夢や将来の道を閉ざしてしまう危険性があります。誰もが、性別によって学びの機会を狭められないことが望まれます。

 

この記事に関するお問い合わせ先

住民部 人権啓発課 男女共同参画係
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地

電話番号:0774-95-1919
ファックス:0774-95-3974
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2019年06月07日