大切なあなた vol.80(令和元年7月号)

あなたはどんな時に自分の存在価値を感じることができますか?SNSの「いいね」やフォロワーの数によってですか?誰かに認められることはとても嬉しいことですが、人の評価はもろくはかないものです。人からの評価に一喜一憂し、自信を失ったり有頂天になったりするのが人間です。しかし、たとえどんなに人生がうまくいかない時でも、この世でたった一人ぼっちで孤立無援だと感じる時でも、自分の中に常に自分を照らし続ける明かりを持っていることはとても大切です。これは自分への信頼ともいえるもので、誰も認めてくれなくても、誰も褒めてくれなくても、自分は自分でいいし、ここにいていいし、自分は大切な存在だと思える感覚を「自己肯定感」といいます。

本当の自己肯定感

「自分は〇〇ができるから価値がある」「人より優れているから価値がある」など、能力の有無や人との比較から得られる自信は、自己肯定感とは異なります。

自己肯定感とは、自分の長所だけではなく、弱さや欠点も含めた丸ごとの自分に価値があると自分が思えることです。それは、人の評価によって大きく左右されたりせず、ピンチの時でも「まあ何とかできる」「自分なら何とかやっていけるだろう」と思わせてくれるものです。

自己肯定感が低いと…

自己肯定感が低いと、そもそも自分にはあまり価値がないと思っているため、力で人を支配したい人につけ込まれやすくなります。例えば、恋人や配偶者から不当な暴言や暴力を受けても、自分の尊厳が傷つけられていることに気づけなかったり、気づいても、自分を傷つけている相手を自分より優先させたりして、自分を守ることができないのです。

暴言や暴力を受け続けると、「どうせこんな自分だから、ひどいことをされても仕方ない」「自分さえ我慢すればいい」という思考に(おちい)り、「自分は本当はどうしたいのか」もわからなくなっていき、支配関係から抜け出せなくなります。

自己肯定感は育むことができる

もしあなたの自己肯定感が(くだ)かれてしまったとしても、何度でも自己肯定感を育てていくことができます。安全な環境の中で、安心できる人や自然などとの触れ合いや、何気ない日常や仕事を積み重ねていくことで、少しずつ自分を取り戻し回復していけるのです。

もし苦しくなったら、「精華町こころの相談室」もご利用ください(広報誌34ページ「今月の各種相談日」をご覧ください)。

 

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更新日:2019年07月05日