大切なメディアリテラシー vol.83(令和元年10月号)

メディアリテラシーとは、メディアからの情報を鵜呑みにせず、その真偽を主体的に読み解く力、正しく安全に発信する力のことです。インターネットやスマートフォン(スマホ)の普及により、メディアからの情報を受け取るだけでなく自ら発信できる時代になり、スマホで撮った写真や動画をLINE やツイッターなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿することが身近になった今、そこに潜む危険を知っておくことが大切です。

 

その投稿、大丈夫?

たとえば、日常生活やデートなどの親密な様子を写真と共にSNSに投稿。

インターネットに投稿された画像は世界中から閲覧可能になります。投稿から第三者に自宅を突き止められてストーカー被害に遭う、投稿した画像がコピーされ加工・悪用されるなど、さまざまな危険があります。ひとたび拡散された情報を完全に削除するのは困難です。

 

悪意のある投稿

たとえば、リベンジポルノ。これは、恋人や配偶者と別れた腹いせに、相手の裸や性行為中の画像を本人の同意なくインターネット上に公開することです。

「愛し合っている証」として性的な画像を撮影する人も、本当は嫌なのに相手に頼まれて断れず、嫌々撮影に応じる人もいるでしょう。交際が順調な時は後々悪用されることまで考えないかもしれませんが、別れた後に嫌がらせや復讐(ふくしゅう)目的で極めてプライベートな画像を公開・拡散されるリベンジポルノの被害は非常に深刻です。

そのため、2014年に「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律(リベンジポルノ防止法)」が制定されました。

 

撮影、投稿は慎重に

インターネット上に公開された情報が拡散して完全に削除されず残り続けることを、一度入れたら消すのが難しい入れ墨に例えて「デジタルタトゥー」といいます。

誰かへの仕返しや脅迫、人を傷つける手段としての投稿は決して許されないことですが、実際問題として個人情報は容易に投稿・公開でき、それを削除することはほぼ不可能です。

あなたとあなたの家族や大切な人を守るために、そして加害者にも被害者にもならないために、SNSへの安易な投稿に潜む危険をぜひ知って下さい。

 

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更新日:2019年10月03日