メディアリテラシーと男女共同参画 vol.97(令和2年12月号)

メディアリテラシーとは、メディア(テレビ、インターネット、本や雑誌など)から発信される情報をうのみにせず、主体的にその真偽を読み解いて、必要な情報を活用し、発信する能力のことです。 日頃、私たちはさまざまなメディアから情報を受け取って生活していますが、それらの情報はそもそも正しいのでしょうか。また私たちは情報からどのような影響を受けているのでしょうか。

メディアリテラシーの必要性

災害などの非常事態時には、多くの情報が発信されますが、今年は新型コロナウイルス感染症が拡大する中、それに関連するフェイクニュース(事実に基づかない根拠がないニュース)がSNS上で飛び交いました。品薄になったマスクの状況に絡めて「トイレットペーパーやティッシュペーパーも買えなくなる」といったフェイクニュースが拡散されたのはその一例で、店舗で品薄状態が続きました。このようなフェイクニュースに惑わされないためには、私たち一人ひとりがメディアリテラシーを身に着けて情報の真偽を見抜くことが非常に重要です。

フェイクニュースかどうかを見抜くには、情報の出どころを調べたり、複数の情報を見比べたりして、情報の信頼性を確認することが大切です。また、人は正しいと思って誤った情報を発信してしまうこともあるので、真偽不明な情報は不用意に拡散しないことも大切です。

メディアリテラシーと男女共同参画

  • 「トントントン」包丁をリズミカルに使いながら台所でご飯を作っている人
  • 硬い表情で部下からの報告を聞く上司

テレビなどでよくあるシーンですが、皆さんは「女性」「男性」のどちらをイメージしましたか。

男女共同参画の視点でメディアリテラシーが課題となるのは、メディアの中では「男は仕事、女は家庭」といった固定的な性別役割分担意識に縛られた表現がまだ数多くみられるからです。そのような情報に日常的に接していると、メディアが発信する偏ったイメージが知らず知らずに私たちの意識に刷り込まれ、そのまま私たちの価値観になってしまう恐れがあるのです。

また、メディアには女性の性的側面を必要以上に強調したり、女性への暴力を容認したりするような表現も多く見受けられ、女性の人権に対する配慮を欠いたものもあります。メディアリテラシーを高めて、男女不平等な表現や女性蔑視の情報に気付く力を持つことが、男女共同参画社会の実現には欠かせません。

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更新日:2020年12月04日