性的マイノリティって? 男女共同参画ミニ通信vol.28(平成27年3月号)

同性が好きな人や自分の性に違和感を覚える人、性同一性障害などを持つ人を「性的マイノリティ」といいます。日本の人口の5・2%といわれ(注釈:2012年電通総研LGBT調査結果より) 、20人に1人は性的マイノリティであることになります。学校でいえば、クラスに少なくとも1人はいる計算になります。  

LGBTに理解を

性的マイノリティの総称として、LGBTという言葉があります。「Lesbian( レズビアン) = 女性同性愛者」、「Gay( ゲイ) = 男性同性愛者」、「Bisexual(バイセクシャル)=両性愛者」、「Transgender(トランスジェンダー)=体の性と心の性が一致しないという感覚を持っている人」の頭文字をとったものです。

LGBTの人たちの9割以上は、中学生までに、自分の性のあり方に何らかの違和感を持つといわれています(注釈:2012年電通総研LGBT調査結果より) 。大人に向けて体の変化が始まったり、周囲で恋愛の話題が増えたりする中で、自分の性について意識する機会が増えるためと考えられます。
LGBTの人たちは、日常生活で感じるいわゆる「女らしさ」「男らしさ」に腑に落ちない感覚を持ちます。それによって、自己肯定感を持てないでいることも多いようです。
また、さまざまなシーンで生きづらさを感じます。学校の制服やトイレ、修学旅行などの集団生活、就職、結婚などの人生設計。これらについて、強い不安や恐怖を感じる人も少なくありません。

メディアでは、LGBTであることをカミングアウトして、ありのままの自分を表現している人もたくさんいます。このような人たちのメディアにおける存在は当たり前になってきていますが、私たちの日常においてはどうでしょうか。
 LGBTは総人口から見れば少数派です。しかし、決してLGBTの人は病気でも異常者でもありません。安易にからかったり、冗談にしたりすることは、LGBTの人たちの居場所をなくします。「その人らしさ」を尊重できる、誰もが生きやすい男女共同参画社会を目指して、まずは、LGBTについてもっと知りましょう。

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更新日:2019年04月22日