女性も防災活動に参画を 男女共同参画ミニ通信vol.26(平成27年1月号)

阪神・淡路大震災が起きて今年で20年になります。20年という月日で被災地においても震災を経験していない人が40%を超えるそうです。同じ関西の土地で大勢の尊い命が失われたこの震災の教訓は、防災の意識として次の世代まで伝えていかなければなりません。  

女性が担う家庭の防災

日本は言うまでもなく地震大国です。そこで暮らす私たちが防災の意識を高めることは自分や大切な人の命を守るために必要なことです。ですが、「防災」という言葉からは未だ「男性が担う力仕事」というイメージが強く、女性の力がまだまだ発揮されていないのが現状です。昼間、災害が起きた場合、家にいる可能性が高いのは女性や子ども、そして高齢者です。
 

精華町では、一人暮らしの高齢者宅を女性消防団員と消防職員が訪問し、防災についての啓発やアドバイスをする活動を今年4月から始めています。女性消防団員の声掛けによって地域とのつながりを感じてもらい、孤立化を防ぐとても大切な活動です。また、育児サークル等の消防庁舎見学なども積極的に受け入れています。高齢者と同じく在宅している時間が長い育児中のお母さんに対して、防災意識の啓発に努めています。
 

家にいる際に災害が起きれば、子どもはお母さんを頼ります。そんな時にお母さんが防災資材の取り扱いや救急救命の知識があれば、いざという時の対応に差が出ます。「防災活動は男性の役目」というような固定的な性別役割分業で男性任せにせず、年齢、性別問わず積極的に防災活動に参加しましょう。
 

自然災害を未然に防ぐことはできませんが、人為的な努力で被害を軽減することはできます。日頃から男女が共に防災の担い手としての心構えをもち、それぞれが主体となって役割を果たすことで、災害発生時に配慮すべき点に反映させていくことが可能となるでしょう。女性が防災活動に参画することが、今、求められています。  

この記事に関するお問い合わせ先

住民部 人権啓発課 男女共同参画係
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地

電話番号:0774-95-1919
ファックス:0774-95-3974
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2019年04月22日