愛があれば暴力も許される? 男女共同参画ミニ通信vol.25(平成26年12月号)

「デートDV」という言葉をご存知ですか?近年、増加傾向にあるDV(ドメスティック・バイオレンス)の中で、10代~20代の恋人同士の間で起きるDVのことを「デートDV」といいます。恋愛や交際の低年齢化に伴い、デートDVが増えています。

増える「デートDV」

10~20代は「恋人がいないなんてかっこ悪い」「愛されないと価値がない」というように、恋人がいないことにプレッシャーを感じやすい世代です。恋人との関係性がおかしいと思っても、その関係にしがみついてしまったり、友人に相談せずにひとりで抱え込んでしまったりすることも多いようです。また、「束縛=愛情」だと思い込み、愛しているのなら何をしてもよいという図式が、知らない間に出来上がってしまうことがあります。

東京都が18歳から29歳に実施した「若年層における交際相手からの暴力に関する調査(平成25年発表) 」 では、37.4%の人が交際相手から暴力を受けた経験があると答えています。一方、暴力については「愛情があれば…」「謝れば…」「振るわれる方に原因があれば…」など、何らかの理由があれば暴力は許されると答えた人は27.6%います。暴力は受けた人はもちろんのこと、その周りの人も深く傷つきます。暴力は理由があれば振るってもよいものなのでしょうか…。
力で支配しようとしたり、相手に恐怖心を与えるような行為。これらがもし交際関係の中であるのならば、一度立ち止まって考える必要があるかもしれません。

DVと同様に恋愛感情に起因するトラブルに、ストーカー被害があります。こちらも、年々増加傾向にあります。DV加害者が、その後、ストーカー行為をする事例も少なくありません。
警察庁の報告によると、ストーカー事案の約6割は配偶者や交際相手という関係性で起きています。それだけ、DVもストーカー被害も身近に起こる問題なのです。DVやストーカー被害はひとりで抱え込むと事態を悪化させてしまう恐れがあり、その場合、自分だけで解決するのは難しくなります。

あなたやあなたの周りの大切な人を守るためにも、「もしかしたら?」と思うようなことはありませんか。そんな時は、早めに信頼する人や相談機関に相談しましょう。

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更新日:2019年04月22日