男性は悩みを抱え込む傾向に 男女共同参画ミニ通信vol.23(平成26年10月号)

ストレス社会といわれる現代、「悩みがひとつもない!」という人は、おそらく少ないことでしょう。悩みを抱えた時、皆さんはどのように解決しますか? 内閣府が平成22年8月に実施した「地域における相談ニーズに関する調査」では、悩みや困りごとをひとりで抱え込んだ経験がある」と答えた人の割合は、女性より男性の方が高いという結果でした。ひとりで抱え込んだ理由として、男性の場合は「相談するほどのことではない」としている人が、女性より多いようです。  

ひとりで頑張りすぎていませんか?

同調査の「悩みや困り事を抱えた時の解決行動」を男女別でみると、女性は男性に比べ「周りの人に相談し、助けを求める」と答える割合が高いのに対し、 男性は「何もしていない」と答えた人が32.0%で、女性の21.1%を10ポイント以上、上回っています。この結果から、女性より男性の方が悩みをひとりで抱え込みやすく、相談しない傾向が見受けられます。

この問題を男女共同参画の視点から見てみると、男性は子どもの頃から「男はくよくしない!」「男は強くなくては!」などと言われることが多く、「男らしさ」「男はこうあるべき」といった、本人も気づかないうちに持っている性的役割意識によって、「男はつらいことがあっても我慢しなければ」と、悩みを抑え込んでしまうのではないでしょうか。

誰かに相談することで抱え込んでいた悩みが解決し、ストレスも軽減される場合があります。相談は、他人に甘え、他人に自分のことを委ねることではなく、今の自分とどう向き合うか、問題を自分でどう解決するかのヒントを一緒に考えてくれる人がいるということです。相談することは決して恥ずかしいことでも、自分が弱いということでもありません。悩んだ時はひとりで頑張りすぎないで、お近くの相談機関に相談してください。
町役場の男性用トイレには、男性相談カードを設置しています。気軽に手に取ってお持ち帰りください。

町役場男性トイレに設置している男性相談カードの写真
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更新日:2019年04月17日