本人も気づきにくいDV 男女共同参画ミニ通信vol.24(平成26年11月)

DV(ドメスティック・バイオレンス)は年々増加傾向にあります。平成25年度の警察のDV対応件数は4万9,533件に上り、平成13年にDV防止法が施行されて以来、過去最多です。他人事になりやすいDV。自分は大丈夫と思っていても、気づかないうちに抜け出しにくいDVの渦に足を踏み入れてしまっていることもあるのです。

DVは深刻化する前に相談を

先ほどの件数だけがDVの実情ではありません。DVは相談に至るまでにもかなり時間を要することがあり、相談できずにひとりで抱え込んでいるケースも少なくありません。また、被害者自身がDVだと気づくまでに時間がかかることがあります。
身体的暴力だけがDVだと思われがちですが、身体的暴力以外にも精神的暴力・性的暴力・経済的暴力・社会的暴力・家族を巻き込んだ暴力があります。

DVは自分への愛情だと思い込んでしまうケースや、力による支配のもとで、正常な判断力を失っている場合があります。DVが怖いのは、被害者自身が「これくらいは暴力じゃない…」「自分さえ我慢すれば…」などと考え、なかなか相談に踏み切れず、問題が深刻化・長期化することです。

DVを起こしやすい人は以下の兆候があるといわれています。

・ 嫉妬心が強く、根拠のないことでも疑い深い。
・ あなたの交友関係を断ち切ろうとする。
・ あなたに決定権を与えず、自分の思い通りにしようとする。
・ 何か問題が起きると、すべて他人のせい(あなたのせい)にする。

あなたの配偶者や恋人がこのいずれかに当てはまるからといって、必ずDVに発展するというわけではありません。しかし、いま一度、関係性を見直す必要があるかもしれません。

良好な関係性とは、お互いが対等な関係でいられ、自分のことも相手のことも大切にできる関係です。「つらいけど、これくらいは暴力じゃない…」と思うことがあれば、それはすでにDVの渦に足を踏み入れている証拠かもしれません。早い段階で、相談機関に相談しましょう。

町役場では、DVについての冊子や相談先カードをトイレなどに設置しています。お気軽にお持ち帰りください。

町役場内に設置しているDVについての冊子や相談先カードの画像
この記事に関するお問い合わせ先

住民部 人権啓発課 男女共同参画係
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地

電話番号:0774-95-1919
ファックス:0774-95-3974
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2019年04月17日