イクメン・カジダン・ケアメン 男女共同参画ミニ通信vol.22(平成26年9月号)

「イクメン」は育児を楽しむ男性、「カジダン」は家事に積極的な男性、「ケアメン」は家族の介護を担う男性のことをいいます。これは、男性だけに特有の造語です。  

男性が“当たり前”になるには

  育児用品の販売店では、ここ数年、男性が使用しやすい商品が数多く並ぶようになりました。おしゃれな抱っこひもで子どもを抱っこしている男性も増えています。テレビでは男性タレントが料理や掃除などを上手にこなすなど、男性が育児や家事に参加することは珍しくない世の中になりました。また、厚生労働省2010年国民生活基本調査によれば、介護面では、男性を介護する人の3人に1人が男性という調査結果が出ています。

日本の男性の家庭への参画は、近年、増えてはいるようですが、諸外国と比べるとまだまだ低いのが現状です。国は「女性が社会に積極的に参画するためには、男性の意識や生活スタイルの変容が必要」としています。しかし、男性が育児・家事・介護に積極的に参加したいと思っていても、思うようにはいかないことが多くあるようです。
例えば、育児・介護休暇を取りたくても、職場で「奥さんがいるのになぜ?」と言われることがあります。職場を休職・退職して育児や介護に専念したとしても、地域に参画する機会や場所が少なく、家庭だけに閉じこもりがちになってしまうことも多いようです。
地域に参画できないことは、男性に限らず女性にとっても悩みになり得ます。しかし育児・家事・介護をしている男性が地域とつながる機会は、同様の女性に比べると圧倒的に少ないのが現状です。

これまでの長い年月、「女性がするのが当たり前」とされてきたことが「男性もするのが当たり前」に―。そうなるまでには、地域や職場全体で考えなければならないこと、取り組まなければならないことがまだまだあるようです。
男女共同参画社会の実現には、家庭・職場・地域全体で共生する相手を尊重しなければなりません。性的役割意識にとらわれず、個人としての能力を発揮しながら、支え合い協力し合うことが必要です。女性も男性も、自分の立場からすると、自分が当たり前にしてきたことは相手に対しても「それぐらいのことしてくれても…」と思うことがあるかもしれません。ですが、まず相手の目線に立ち、目の前の壁を一緒に見てみませんか。

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更新日:2019年04月17日