多様な性ってなんだろう? vol.102(令和3年5月号)

「誰もが男か女かどちらかの性に属し、好きになるのは異性だ」と思い込んでいませんか。実は、性はまるで色のグラデーションのように多様です。まずは性の多様性について考えてみましょう。

性の多様性

性は、次のような要素の組み合わせでできていると考えられています。

生物学的性(身体の性):生まれ持った身体の性

性的指向(好きになる性):恋愛対象となる性

性自認(心の性):自分が認識している自分の性

いずれも、「男性」「女性」だけではなく、「どちらでもない」「どちらもある」なども存在し、明確な境界線で分けることができないため、性のあり方(セクシュアリティ)は実に多様です。

(性の要素は、このほかにも社会的な性や性表現などがあるといわれています。)

性的少数者とは

「生物学的性と性自認が一致し、好きになる性が異性である」に当てはまらない人たちのことを「性的少数者(セクシュアルマイノリティ)」といいます。

性的少数者を表す言葉のひとつにLGBTがあります。LGBTとは、レズビアン(女性の同性愛者)、ゲイ(男性の同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(生物学的性と性自認が一致しない人など)の頭文字を組み合わせた言葉です。しかし、性的少数者はLGBTだけではありません。男女のどちらにも恋愛感情を持たない人、自分の性を男女のどちらかに決めない人、決められない人などもいます。

そこで最近では、誰もが持つ性的指向(SexualOrientationセクシュアルオリエンテーション)と性自認(GenderIdentityジェンダーアイデンティティ)の頭文字の合わせたSOGI(ソジ)という言葉で、全ての人の性のあり方を表すこともあります。

誰もが生きやすい社会へ

性的少数者は、周囲の無理解や偏見などによってさまざまな困難や悩みを抱え、それを誰にも打ち明けられず苦しんでいたりします。「性的少数者は自分の身近にはいない」と思っている人もいるかもしれませんが、いないのではなく、気付いていないだけかもしれません。

無意識のうちに相手を傷つけることのないよう、多様な性について理解を深め、性別を決めつけるような言葉を安易に使ってないかなど、一度確認してみましょう。

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更新日:2021年05月07日