ジェンダーって? 男女共同参画ミニ通信vol.18(平成26年5月号)

ジェンダーとは、生物学的な性別ではなく、社会的・文化的に規定された「男らしさ」「女らしさ」などの考え方をいいます。職場や地域、法制度、家庭内など、社会のあらゆる場面では、性別による差別や不平等、固定的な役割分担が存在します。この「ジェンダー」という言葉を鍵に、世界から見た日本の男女共同参画について考えてみましょう。  

136か国中、105位

世界経済フォーラムでは毎年、世界各国における男女平等度合いを数字で表す「ジェンダーギャップ指数」を発表しています。昨年の日本の順位は、136か国中105位でした(一昨年は135カ国中101位)。
このジェンダーギャップ指数は、経済・教育・政治・保健の各分野での男女格差を総合して割り出しています。日本の順位の低さは、政治における女性の割合や、女性管理職の割合の低さなどが反映されていると考えられています。
では、ジェンダーギャップ指数を図る4つの分野から、日本の男女平等の状態を考えてみましょう。保健や教育の2つの分野では、平均値かそれを上回る値であり、平等化が進んできているといえます。これは、高等教育までの女性の在籍率が高いことや、女性の健康寿命が高いことが原因です。しかし、女性の社会進出の度合いを計ることができる経済・政治の分野では、数値が低い状態です。1位のアイスランドは、どの分野においても平均して平等の度合いが高くなっています。
日本の女性は、妊娠や出産によって仕事を離れる確率が他国より高くなっています。仕事をしながら子育てを続けるための支援策が十分でないことがうかがえます。夫、パートナーが日常的に長時間労働を強いられていて、家事や育児の負担が女性に重くのしかかっているからともいえます。このように、女性の社会進出には越えなければならない壁がたくさんあるのです。
現在国では、女性の力を十分に活用できていなかったことが日本経済の低迷の一因ととらえています。女性の活躍を応援することは、日本の成長戦略の中核としています。
ジェンダーギャップを解消し女性が活躍することが、元気な日本への道しるべとなるかもしれません。

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更新日:2019年04月16日