メディアリテラシーとは 2 男女共同参画ミニ通信vol.17(平成26年4月号)

先月からお伝えしている「メディア・リテラシー」。今回は、その具体例について取り上げていきます。メディア・リテラシーとは、メディアからの情報をうのみにせず、読み解いて使いこなす力のことです。情報社会の今、必要な力として注目されています。  

この表現、どう思いますか?

「水着姿の女性が勧めるビールのCM」「スーツ姿の夫に、エプロン姿の妻がカバンを差し出し、玄関で見送るドラマのワンシーン」「悪女、鬼嫁など、男性に同じような表現がない言葉」など。
いかがですか。これらの表現には、本来のメッセージとは別に「女性の性的側面は人の目を引き付け、商品化になる」「男は仕事、女は家事が家庭での役割」「同じ行動でも、男性であれば積極的ととらえられるが、女性の場合は気が強い・出しゃばりととらえられる」など、内容とは関係ないところで、無意識に受け入れてしまっているイメージがあるのです。
これらは、「男らしさ、女らしさ」への期待や、「男はこうあるべき、女はこうあるべき」と固定化することで、自らの資質や能力、個性を発揮しづらくなることにもなりかねません。
また、よく見かける「女の子の服装はピンク色、持つおもちゃはぬいぐるみや人形」「男の子の服装は青色、持つおもちゃは電車や車」などのイラストは、言葉が理解できない子どもでも、繰り返し目にすると偏ったイメージが形成される可能性があります。好みの色や趣味、興味は人それぞれです。固定してしまうと、そこから外れた好みや興味を持つ人に対して、不自然さを感じることにもなりかねません。
現在のメディアは技術が高度化し、知識の取得や娯楽のためにはなくてならないものです。また、人と人との間に立って情報を伝達してくれる優れた媒体です。
しかし、情報に対しては「どうして?」と疑問を持ち、考えることが必要です。受け身の姿勢だけでは、無意識のうちにそれが自分の価値観となってしまうのです。
情報を発信するときも、同じように意識を持つことが大切です。何気なく使っている表現を一度、見直してみましょう。 今や、メディアとは切っても切れない生活をしている私たち。メディアと上手に付き合い、情報を賢く活用する力を身につけましょう。

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更新日:2019年04月16日