メディアリテラシーとは? vol.118(令和4年9月号)
メディアリテラシーとは、メディア(テレビ、新聞、インターネットなど)から発信される情報を主体的に読み解き、その真偽を見抜いて情報を活用し、発信する能力のことです。スマートフォンやパソコンが普及し、情報を取得・発信することが日常的になった今、メディアリテラシーの必要性はますます高まっています。
このような表現、どう思いますか?
皆さんは、テレビのCMや広告、ドラマなどで、男女や家族の描かれ方に違和感を覚えたことはありませんか?
- 妻が洗濯物を干す洗剤のCM
- 母親が子どもの熱を測っている風邪薬の広告
- 夫が新聞を読んで食事が出来上がるのを待っているドラマの場面
現実には率先して家事や育児に取り組んでいる男性が増えている一方で、メディアでは「洗濯物は女性の役割である」「子どもをケアするのは母親」「男性は家事をしなくてもいい」といった固定的な役割分担意識に基づいた表現が、いまだに発信され続けています。
家事や育児は男女どちらがやってもよく、男女どちらでもできることです。最近では、家事や育児をする男性のCMを見ることも珍しくなくなってきました。
メディアの影響は大きい
日々、私たちは膨大な情報の中で暮らしていますが、その情報を繰り返し見聞きしていると、それが知らず知らずのうちに私たちの意識に刷り込まれる恐れがあります。例えば、性別による偏ったイメージが、そのまま私たちの価値観になってしまうこともあります。
メディアの情報は、作り手が意図的に作ったものや、誇張されたものが含まれています。だから、情報をうのみにせず、「私はこう思うんだけどな…」「この表現はおかしいのでは?」と批判的に吟味してみることも大切なのです。
メディアリテラシーを身に付けよう
メディアの膨大な情報の中から正確で必要な情報を見抜くためには、以下のポイントを意識してみましょう。
- いつ、誰が、何の目的で発信しているのかを確認する。
- 一つの発信元の情報だけで判断せず、いくつかの発信元から情報を集める。
- 客観的事実を述べている部分と、発信者の意見を区別して読み取る。
- ほかの見方はできないか調べてみる。
メディアリテラシーを身に付け、現代社会とうまく付き合っていきましょう。
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更新日:2022年09月02日