もしかしたら、DVかな? vol.120(令和4年11月号)
~配偶者や交際相手にいつも否定され、怖い思いをしていませんか?~
DV(ドメスティック・バイオレンス)は、配偶者や交際相手など親密な関係にある相手を、暴力を使って支配することです。 女性の約4人に1人、 男性の約5人に1人が、配偶者などから暴力を受けています。(令和2年内閣府調査)
1. DVは なぐる・けるだけじゃない
- DVには、下の表のようにさまざまな暴力があります。きつい束縛で自由を奪う、「別れるなら死ぬ」と言って脅す、などもDVです。
- DVは、暴行や傷害など犯罪も含む人権侵害です。
- 子どもがDVを見聞きすることは心理的虐待にあたり、子どもの心身に悪影響を及ぼします。
暴力の種類 | 暴力の例 |
---|---|
精神的暴力 | どなる、ばかにする、人格を否定するような暴言、無視する、物をこわす、なぐるふりをする |
身体的暴力 |
なぐる、ける、つき飛ばす、髪を引っぱる、物を投げつける、刃物をつきつける |
社会的暴力 |
携帯電話やメールをチェックする、交友関係や行動を監視・制限する |
性的暴力 |
セックスを強要する、避妊に協力しない、中絶を強要する、したくないことを強要する |
経済的暴力 |
必要な生活費を渡さない、お金の使い道を細かくチェックする、あなたの名義で借金させる |
子どもなどを利用した暴力 |
子どもの前で暴力をふるう、「子どもは渡さない」「実家に危害を加える」と言って脅す |
2. 役割に違いがあっても「人として対等」
- ふたりの関係は対等ですか? 上下関係になっていませんか?
- ふたりの役割に違いがあったとしても、ふたりは「人として対等な関係」です。
- DVは力のある人が一方的にふるう暴力で、加害者は暴力を使って相手より優位に立ち、相手を支配しようとします。 対等な立場で意見や気持ちをぶつけあう「夫婦げんか」とは違います。
- 加害者は相手の意思を尊重しようとせず、相手の傷つきや悲しみに鈍感です。
3. 「DVのサイクル」 離れられなくなるからくり
- DVは、下の図のようなサイクルが繰り返され、エスカレートしていくといわれています。暴力の後で加害者が優しくなるのは、愛情ではなく、イライラや暴力をぶつけられる相手を失いたくないからです。 優しい時があってもDVです。 愛情と暴力は共存できません!
- 下の表は、加害者・被害者によくある考え方です。
加害者によくある考え方 ( DVをしている自覚が乏しい ) |
被害者によくある考え方 ( DVを受けている自覚が乏しい ) |
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自分は正しい / 自分は悪くない 相手より自分の方が偉い 自分を怒らせる相手が悪い 迷惑をかけられる自分こそ被害者 しつけるための暴力は許される 愛があれば従うのがあたり前 相手は自分のもの(自分の所有物) |
自分が悪い DVを受けてもしかたがない 自分に落ち度があった 自分さえがまんすればすむ ひとりでは生きていけない 自分は無力だ 自分には価値がない |
- 加害者は、自分を正当化して被害者に非があると責めます。
- 被害者は、自分が至らなかったから暴力を受けると思い込まされ、自己肯定感が低下し、DVに気付きにくくなります。
繰り返される暴力で、被害者の心身は疲弊しています。将来への不安もあり、簡単には加害者から離れる決断ができないのです。
4. 悩んでいるあなたへ
- 暴力はふるった人の責任です。ふるわれた人に責任はありません。
自分のこと、経済的なこと、住む所や子どものことなど、一度相談してみませんか?

暴力はふるった人の責任!
がまんせず相談しよう!
<DVの相談はこちらへ>
京都府 家庭支援総合センター(DV相談専用)
075-531-9910
毎日 9時~20時
京都府 南部家庭支援センター(DV相談専用)
0774-43-9911
平日 9時~17時
木津警察署 生活安全課
0774-72-0110
精華町 人権啓発課
0774-95-1919
平日 8時30分~17時15分
京都府の男性対象 「DV加害者更生プログラム」
暴力をくり返さないという更生意欲のある男性対象のプログラムです。
詳細は下記ホームページをご覧ください。
https://www.pref.kyoto.jp/josei/dvcounseling.html
- この記事に関するお問い合わせ先
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住民部 人権啓発課 男女共同参画係
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地
電話番号:0774-95-1919
ファックス:0774-95-3974
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更新日:2022年11月04日