男だってつらいよ vol.121(令和4年12月号)
毎年11月19日は男性の健康やジェンダー(社会的・文化的な性差)を考える「国際男性デー」です。男性の生きづらさにも目を向け、耳を傾けようと1999年に始まりました。今回は男性の生きづらさに焦点を当ててみましょう。
男性だって生きづらい
民間機関が男性を対象に行った意識調査【注】によると、「『男だから』という固定観念やプレッシャーにより生きづらさを感じることがあるか」との問いに、「頻繁に感じる」17%、「たまに感じる」34%と、半数以上の男性が生きづらさを感じると回答しました。
最も生きづらさを感じることとして、「力仕事は男性の仕事という考え」「デートで、男性がお金を多く負担したり女性をリードすべきという風潮」「男性は定年までフルタイムで正社員で働くべきという考え」という回答が上位を占めました。
男性の長時間労働、本音は…
男女共同参画白書(令和3年度)によると、週間就業時間が60時間以上の女性は1.8%、男性7.7%で、子育て期の30~40代の男性では約1割が長時間労働をしているという結果でした。
前述の調査では、パートナーとは「共働きで、育休の取得も含め、家事・育児を男女が均等に分担する」のが理想との回答が55%あり、現実はともかくワークライフバランスの取れた生活を望む男性が多いことが分かります。
性別ではなく自分らしく
「男性は仕事、家族を養うもの、強くあるべき」などの従来の「男らしさ」にとらわれて生きづらさを感じている男性もいますし、男性は悩みやストレスがあっても、「男は弱音を吐いてはいけない」などと考えて悩みを人に相談せず、ひとりで抱え込んでいる方もいます。
一方、女性も「女らしさ」として期待される役割に苦しみを抱えています。
誰もが自分の望む生き方ができる社会にしていくには、まずは一人ひとりが性別役割にとらわれない考え方を取り入れて、意識を変えていく必要があります。
【注】一般社団法人Lean In Tokyo「男性が職場や学校、家庭で感じる生きづらさに関する意識調査」
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更新日:2022年12月02日