メディアと上手に付き合うためにvol.133(令和5年12月号)

情報化社会においてメディアは切り離せない存在です。メディアとは情報媒体のことで、テレビ・インターネット・新聞・雑誌等がこれにあたります。メディアは活用することで欲しい情報を簡単に入手できる便利な存在である一方、使い方を誤ると間違った情報を真実と思い込んだり、その情報を拡散してしまったり、時には誰かを傷つけるなどトラブルに発展してしまうこともあります。上手にメディアを活用するためには、どんな事に注意すればいいでしょうか。

メディアによる思い込み

こんな映像を見たことありませんか。

  • ビールを飲む仕事終わりの会社員
  • 台所の頑固な汚れを掃除している人
  • 部下を引き連れ院内を歩く医者

ドラマやコマーシャルでありがちな場面ですが、シーンごとにイメージした人物の性別が偏っていませんか。もちろんこの質問に答えはありませんが、メディアが発信する情報の中には「男は仕事、女性は家庭」といった性別役割分担意識に縛られた表現が混在している場合があります。それを日常的に見聞きしていると無意識にそういうものだと思い込んでしまい、性別による偏ったイメージがそのまま私たちの価値観になってしまうことがあります。

求められるメディアリテラシー

メディアを活用する上で必要性が高まっている力がメディアリテラシーです。メディアリテラシーとは、入手した情報を自分で読み解き、使いこなす力のことをいいます。
なぜ、この力が必要なのかというと、「入手した情報が必ずしも真実とは限らないこと」「伝える媒体(作り手)によって情報の内容に偏りがあること」などの理由があります。特にオンラインメディアは誰でも簡単に情報発信ができるので情報の誤りや偏りがよく発生します。その情報が真実なのかを考えずうのみにしてしまうと冒頭で挙げたようなトラブルに結びついてしまうことがあります。

メディアリテラシーを身に付けるには

メディアリテラシーを身に付ける方法はいくつかあります。情報を入手した時に、1.発信元を確認する、2.事実と発信者の意見は分けて考える、3.似ている複数の情報を比較し見極める、4.反対意見を見るなどです。一人ひとりがメディアリテラシーを身に付け、膨大なメディアの中から正確で必要な情報を取捨選択し誰かの意図によってあなたの価値観を決められることがないようにしましょう。

 

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更新日:2023年12月01日