若年層の性暴力被害について考えようvol.137(令和6年4月号)

4月は進学や就職など、若者の生活環境が大きく変わる時期です。新たな門出への期待もある反面、さまざまな危険に遭遇することもあります。特に、16歳から24歳を対象とした性暴力被害の実態に関するアンケート(内閣府2022年6月公表)では、約4人に1人の若者が、何らかの性暴力被害に遭ったことがあると回答しています。10代・20代が遭いやすい被害を知り、私たちができることについて考えてみましょう。

巧妙な手口による性暴力

  • モデルにならないかと誘われて行ったら聞いていない性的行為を要求された
  • 「客とお茶するだけ」のバイトと聞いていたのに、実際には性的行為をさせられ、その動画を撮影された
  • SNSでつながった人から言葉巧みに誘導され、裸の写真を送信してしまい、ネット上で勝手に掲載された
  • 交際相手や配偶者から、同意していないのに性行為をされた

その他にも痴漢やセクハラ、レイプドラッグ、酔わせて性行為を強要するなど、若者の社会経験の乏しさに付け込んだ、巧妙な手口による被害が報告されています。

周りの人が気をつけること

身近な人から被害を打ち明けられた時、どう接すればよいか迷ってしまうかもしれません。しかし、「早く逃げればよかったのに」、「早く忘れた方がいい」、「まだマシな方だよ」など、たとえ良かれと思ってかけた言葉でも、性被害の実態や被害者の苦しみへの無理解につながることとなりかねません。被害者が泣き寝入りしたり、さらに傷ついたりという二次被害を生んでしまわないよう気をつける必要があります。

丁寧に話を聴きましょう

被害に遭った人から相談を受けた場合、内容を否定したり責めたりせず、気持ちを丁寧に聴き、そのまま受け止めてあげてください。被害者は何度も自分の行動を責めていることがあるため、「あなたは悪くない」と声をかけ続けましょう。そして、一人で解決しようとせず、被害者が専門家に相談できるよう支えてあげてください。

ひとりで悩まず相談してください

必要なケアを受けられるよう、次の機関に相談してください。

  • 京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター 京都SARA(サラ)
    電話 075ー222ー7711
  • 性犯罪被害相談電話
    ハートさん 電話 #8103
この記事に関するお問い合わせ先

住民部 人権啓発課
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地

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ファックス:0774-95-3974
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更新日:2024年04月05日