教えて!助産師さん その1 vol.140(令和6年7月号)

萱場さん写真

今回は「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」について、町内で助産師として活躍されておられます萱場友莉江(かやばゆりえ)さんからお話いただきます。


はじめまして!

私の名前は萱場友莉江と申します。
今回は「リプロダクティブ・ヘルス&
ライツ」という言葉をテーマにしてお話します。

この言葉の表面的な意味と成り立ち

「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(Reproductive Health and Rights)」とは直訳すると、「性と生殖の健康と権利」と表現されます。また、「女性の“性や体の健康に関する事柄”について、男女が共に考えながら、女性が自分の意思で決定し、自分のことを守っていくことができる権利」とも読み替えできると考えています。
この権利は1994年に開催された国際人口開発会議(注釈) にて合意されました。「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」という言葉を通じて、皆さんに是非知っていただきたいのは「“一人一人における自分自身の体にまつわる選択”は、国際的に守られている」ということです。


注釈) 日本を含め、世界179ヵ国の代表が参加(開催場所:エジプト・カイロ)

あなたに合った情報や助言は?

今の世の中は、多くの情報が溢れるとともに、ネットなどを通じて軽い気持ちでアドバイスし合える環境となっています。ある面としては非常に便利である一方、“本来、多様であるはずの性や体に関すること”について、「自分自身の体の声」と異なる情報が自分の意思とは関係なく取り入れられてしまうようになりました。それ故に性や体のことについて「私の気持ちや体には当てはまらない情報な気がするけど、本当はそうなのかなぁ…不安だなぁ…怖いなぁ…」などという気持ちが芽生える機会も生じやすくなっているように感じます。

自分が感じた気持ちが一番大切です

産まれたばかりの赤ちゃんからご年配の方まで、それぞれのライフステージごとに、性や健康に関してのお悩みが多様にあるかと思いますが、本来、一番信頼できるのは「自分自身の気持ち」です。「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」の存在を通じて、自分の気持ちに正直に生きることを、今一度、大切にしてみませんか?

 

萱場さんのお話は次回に続きます!

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更新日:2024年07月05日