教えて!助産師さん その3 vol.150(令和7年5月号)
3回目の今回は、「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ/性と生殖に関する健康と権利」における『ライフステージごとの課題の移り変わり』の話です。一生涯において、女性一人ひとりが直面する課題は各々異なりますが、3つのポイントを押さえることで上手く付き合うことができます。
ライフステージごとの課題内容

あくまで一例ですが、思春期/成熟期/更年期という3つのステージに分けてみると、思春期の時期なら生理・性感染症・性暴力など、成熟期の時期なら妊娠・出産・不妊など、更年期の時期なら、乳がんなどの生殖器にまつわる病気、骨粗しょう症などのホルモンバランス低下によって起こる課題などが挙げられます。
実際には女性一人ひとりが置かれている環境に応じて、小さいものから大きいものまで多くの課題に直面します。
各課題を乗り越えるために必要になるものとは?
ライフステージの移り変わりの中で、多くの課題に直面することを前提とした時に、私としては課題を乗り越えるために必要なものが3つあると考えています。それは、『信頼できる相談者』、『頼りになる医療者』、『自分に合った知識』です。
トラブルへの向き合い方がよく分からない場合には、『信頼できる相談者』がいれば、いつもあなたの味方になって物事を考え、何かしらの方法で助けてくれるはずです。
専門的な知識や医療的ケアが必要な場合には『頼りになる医療者』がいれば解決への道筋がグッと近くなります。
『信頼できる相談者』や『頼りになる医療者』との関わりを通じて、『自分に合った知識』を蓄えていくことができれば、さまざまなトラブルを未然に防止することができたり、たとえトラブルが起きてしまったとしても、適切に対処することができます。
日々の生活の中で、『信頼できる相談者』、『頼りになる医療者』、『自分に合った知識』を見つけてみてくださいね。
寄稿者 萱場友莉江(かやばゆりえ)(助産師)
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更新日:2025年05月08日