「名もなき家事」を考えよう vol.151

6月23日~29日は、男女共同参画週間です。男女共同参画社会とは、「男だから」「女だから」といった性別役割意識にとらわれず、誰もが自分らしく活躍できる社会です。今回は、名前のつかない家事に光をあてて、役割分業について考えてみましょう。

当たり前だと捉えていませんか?

よく知られる家事として、掃除や料理、育児などがありますが、実は「名もなき家事」と言われることが数多く存在します。たとえば、「宅配の段ボールや梱包物を分別・処分」、「洗濯槽の除菌や電子レンジの庫内の掃除」、「調味料や洗剤の詰め替え」、「玄関の靴を揃える」などで、やって”当たり前“と捉えられ、感謝されることはほぼありません。しかし、一つひとつは小さな作業ですが、積もると大きな負担になります。なくなっても誰もやらない・・・いつも私ばかり・・・ また脱ぎ散らかして・・・ 分別しなきゃ

「名もなき家事」は誰の仕事?

あなたの家庭や職場、地域では「名もなき家事」が誰かに偏っていませんか。

伝統的には、その役割の多くが女性に任されがちですが、こうした固定的な役割分担は、社会的・文化的な性差からくる差別であり、そういった考えが男女共同参画社会を築く障壁となっています。

性別役割分業からの脱却を目指して

まずは、名もなき家事や、あまり注目されることのない仕事に光をあて、その価値や重要性を認識してみましょう。それらはきっと、それぞれの生活や仕事のしやすさにつながっているはずです。そして「女だから」「男だから」という固定概念を外し、一人ひとりが自らの意思で家庭や職場、地域で活躍できるよう、役割分担の仕方について話し合うなど、日常生活の中での風土を育むことが男女共同参画社会を支える一歩となります。

 

「誰でも、どこでも、自分らしく」

これは、4946点の応募の中から選ばれた令和7年度の男女共同参画週間のキャッチフレーズです。まずはわが家から、女性の活躍や男女共同参画社会を支えるリーダーを育成する風土を作っていきましょう。

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更新日:2025年06月04日