LGBTの人の生き辛さ 男女共同参画ミニ通信vol.59(平成29年10月号)

 

「生まれながらの体の性別に違和感がなく、好きになるのは異性である」という人が多い中、少数ではあるけれど、そうではない人たちがいるのを知っていますか?たとえば自分の体の性別に違和感がある、恋愛対象が同性であるという人たちは、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)や、LGBTという言葉で表現されます。LGBTとは、レズビアン(女性の同性愛者)・ゲイ(男性の同性愛者)・バイセクシュアル(両性愛者)・トランスジェンダー(体の性と心の性が一致せず違和感を持つ人)の頭文字を合わせた言葉です。

正しい知識を持っていますか?

LGBTの人の割合は日本の人口の約7.6%(電通ダイバーシティ・ラボ 2015年調査より )で、13人に1人いることになります。100人規模の職場であれば7人はいる計算になり、身近で何人ものLGBTの人に出会っているはずです。まだLGBTの人に出会ったことがないあなたの周りには、差別や偏見を恐れて言い出せない人がたくさんいるのです。
LGBTは生まれつき持って生まれた性質なので、病気でもなく、矯正するものでもなく、本人の意思で変えることもできません。たとえば、異性が恋愛対象である「異性愛」の人が、今日から「同性愛」に変えなさいと言われても難しいことと同じなのです。

変えていくのはあなたです

最近ではテレビでLGBTのタレントを目にすることも増え、それによってLGBTの認知度が上がった面もありますが、LGBTの人たちが傷つくような悪意のある冗談やからかいの言葉は世の中にあふれています。
LGBTの人たちは「まだ結婚しないの?」「彼女は?」「彼氏は?」といった言葉でも、返答に困り傷ついているのです。
また、社会には、男女別の制服、トイレや更衣室など、性別で分けられたものが多くあり、LGBTの人たちはその度にとまどいや困難を感じているのです。
LGBTをからかうような発言があった時、それを注意する人が一人でもいれば、それに救われる人や間違いに気づく人が出てきます。LGBTの人たちが学校や職場に安心して通え、自分らしく生きていけるように、私たちの意識や行動を変えていきましょう。

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更新日:2019年04月04日