男性の育児 男女共同参画ミニ通信vol.58(平成29年9月号)

「育児をしない男を、父とは呼ばない。」これは平成11年、厚生省(現在の厚生労働省)が作成し話題になったポスターのキャッチコピーで、続きはこうです。
「お父さんでいる時間を、もっと。1日17分。日本のお父さんが育児に当てている平均時間です。二人でつくった子どもなのに、これではお母さん一人で育てているみたい。妊娠や出産が女性にしかできない大仕事なら、育児は男性にもできる大仕事なのではないでしょうか。お父さんたちには子育ての楽しさ、大変さを、もっと知ってほしい。」さて、18年後の現在、状況は変化したでしょうか。

男性の育児休業取得率 3.1%

男性の育児休業取得率は、平成11年当時0.4%。250人赤ちゃんが生まれて育児休業を取った父親はたった一人という低い割合でした。昨年度は3.1%で、100人赤ちゃんが生まれて3人の父親がやっと育児休業が取った計算になります。(実際には、数日間の休みであれば、年次有給休暇や配偶者出産休暇等で妻の出産に対応した男性もかなりの数に上ると考えられます。)
育児休業の取得期間では、「5日未満」の取得が最も多く全体の56%を占めていて(厚生労働省「平成28年度雇用均等基本調査」より)、全体の74%が「2週間未満」という短期の取得にとどまっています。
育児休業の取得を希望していても、職場の育児休業制度が未整備、職場の無理解や業務が多忙、休業中の収入減の心配など、さまざまな理由で取得できない男性もいます。

男性の育児時間は39分

平成23年の調査になりますが、6歳未満の子どもを持つ父親の1日あたりの家事育児時間は67分、そのうち育児時間は39分でした(総務省「平成23年社会生活基本調査」より)。平成11年と比べると育児時間は22分増えているものの、先進国の中では最低の水準にあります。

子育てにかかわれる時間は短い

イクメン(育児を積極的に行う男性)・カジダン(家事に積極的に取り組む男性)という言葉の広がりと共に、家事や育児に手伝いではなく主体的に参画する男性も増えています。
子育てにかかわれる時間は人生の中で決して長くはありません。希望する人が育児休業を取得でき、子育てにかかわれるような社会を作っていきましょう。  

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更新日:2019年04月04日