男女平等 日本は111位 男女共同参画ミニ通信vol.53(平成29年4月号)

日本の男女平等度合いは世界的にはどれぐらいだと思いますか。昨秋「ジェンダー・ギャップ指数2016」が世界経済フォーラムから発表されました。この指数は、経済・教育・健康・政治の4分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を意味します。日本は0.660で145か国中111位でした。昨年の101位から順位を落としました。G7主要先進国7か国で50位以内に入っていないのは日本だけで、ロシア、インド、中国よりも下位にあります。

男女格差が大きい「経済」「政治」分野

この指数を分野別に示したのが下図です。健康分野(出生時や平均寿命の男女比)と教育分野(識字率や初等・中等・高等教育就学率の男女比)は男女はほぼ平等の状態にあります。しかし、経済分野(労働力・賃金・管理職・専門職の男女比)と政治分野(国会議員や閣僚の男女比、過去50年間の国家元首の在任年数の男女比)は男女格差が大きく、日本の順位低迷の原因になっています。

71年前と変わらない?政治の世界

昭和21年、戦後初の衆議院議員総選挙で女性が初めて参政権を行使し、39名の女性国会議員が誕生、衆議院議員に占める女性の割合は8.4%でした。71年後の現在、衆議院議員に占める女性の割合は44名で9.3%、参議院議員に占める女性の割合は50名で20.7%と依然として少なく、政治分野への女性の参画は進んでいません。
現状をスピーディに打破し、女性が国の重要な意思決定に参画できるようにするためのひとつの方法が、候補者・議席の一定比率を女性に割り当てる「クオータ制」です。諸外国では数十年前から「クオータ制」を導入し、成果を上げています。
一方、女性自身がチャレンジ精神を持ち、活躍の機会があれば尻込みせずに挑んで経験を積み、力をつけていくことも大切です。

「ジェンダー・ギャップ指数2016年」で1位アイスランドと111位日本の指数を分野別に比較したグラフ
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更新日:2019年04月07日