男性相談のすすめ 男女共同参画ミニ通信vol.52(平成29年3月号)

何か悩みがある時、あなたはどうしていますか。自分で何とかする、誰かに相談する、など、人それぞれ自分なりの対処法があると思います。一般的に男性は女性に比べて、何か困った時に人に相談したり、助けを求めたりするのが苦手だと言われています。そこには、幼い頃から何気なく言われてきた「男らしさ」の影響があると考えられます。これが男性を生き辛くさせています。

その「男らしさ」はもう古い?

「男らしさ」というと何が思い浮かびますか。男は強く・男は泣かない・男は弱みを見せてはいけない・男は女を守る・男は一家の大黒柱、などでしょうか。
時代は大きく変化しています。男性の多くが正社員で終身雇用であった時代はもう遠く過ぎ去り、今では非正規雇用で働く男性がおよそ2割です。共働き世帯数が共働きではない世帯数を上回ったのは平成9年。以後、その差は年々大きくなっています。しかし、なぜか求められる「男らしさ」にはあまり変化がなく、むしろ時代に逆行している感すらあります。
私たちは知らず知らずのうちに、男性全体に時代に合わない男らしさを一律に押し付けてはいないでしょうか。また、男性自身も世間一般に求められるような男らしさを自分に取り込もうとして、時には重すぎる荷物を背負ってしまってはいないでしょうか。

弱音を吐くことの大切さ

自殺者の7割は男性です。自殺の原因・動機は、健康問題がトップで、経済・生活問題、勤務問題、家庭問題と続きます。
悩みをひとりで抱え込まず、愚痴をこぼしたり、誰かに相談することは、実はとても大切なことなのです。男性の悩みに対して男性相談員が悩みを聴く「男性相談」も少しずつ増えています。精華町では、いくつかの相談先が記された男性対象のカードを、図書館と役場内の男性用トイレに置いています。
また、何か心が辛くなってしまった時に相談できる場として「精華町こころの相談室」があります。男女問わず、無料で利用できます。相談日は広報誌やホームページで毎月お知らせしています。家族や友人には話しにくいことがあれば、ぜひご利用ください。  

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更新日:2019年04月07日