ワーク・ライフ・バランス 男女共同参画ミニ通信vol.47(平成28年10月号)
ワーク・ライフ・バランスとは、「仕事」と「仕事以外の生活」の調和を図り、その両方を充実させる働き方・生き方のことです。仕事だけではなく、家族や友人と過ごす時間や、趣味や自己啓発などのプライベートな時間も大切にしたいと望む人が増えています。しかし、仕事に追われ、子育てや親の介護の時間がとりにくい、残業や休日出勤で休みがとれず心身が疲労している、非正規雇用で収入や将来に不安があるなど、ワーク・ライフ・バランスに悩む多くの人がいます。
働く人の現状
現在、アルバイトやパート・派遣社員などの非正規で働く人が雇用者全体に占める割合は、男性では20%、女性では50%です。非正規雇用を「自分の都合のよい時間に働ける」などの理由で選んでいる場合もありますが、「正社員として働ける会社がない」など、やむを得ず選択しているケースが増えています。
若者では3人に1人が非正規雇用で、将来への不安から結婚や出産をためらう状況もみられます。
一方、正社員の年間総労働時間は約2,000時間と高止まり状態にあり、年次有給休暇の取得率は5割にとどまるなど、長時間労働で休暇が取りにくい状況があります。
仕事は、生活を支え、生きがいや喜びをもたらすものですが、日々の暮らしや家族との団らんも欠かせないものです。
働きたい人に仕事があり、生活できるだけの収入や雇用の安定があり、仕事の責任を果たしつつワーク・ライフ・バランスを実現できれば、将来に展望をもって暮らしていけることでしょう。
変えていくのはあなたです
待っているだけでは何も変わりません。制度や意識など、一人ひとりがそれぞれの立場で実行可能なことを見つけて、変えていく必要があります。
例えば経営者や管理職の立場であれば、仕事量に見合った人員の配置、展望が持てる雇用システムの構築、有給休暇の取得義務化など。従業員の立場であれば、仕事を精査し無駄をなくす、勤務時間内に精一杯仕事を片付ける、望んでの残業はしない、休暇が取れ定時退社しやすい職場の雰囲気作りなど。
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、何かひとつ、今日から取り組んでみませんか。
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更新日:2019年05月07日