パパへのハラスメント?! 男女共同参画ミニ通信vol.45(平成28年8月号 )

妊娠や出産をした女性が受ける嫌がらせを「マタニティハラスメント(マタハラ)」といいますが、育児に参加する男性に対する嫌がらせの言葉があるのをご存知でしょうか?それは「パタニティハラスメント(パタハラ)」といいます。パタハラとはどんなものなのでしょうか。そしてなぜこんなことが起こっているのでしょうか。

どこで起こっているの?  

パタニティハラスメント(パタハラ)は、男性が働いている職場の上司や同僚がすることが多いです。最近は育児に参加する男性も少しずつ増えていますが、パタハラをする上司は男性が育児に参加すること自体が理解できない場合があります。この上司は「仕事に育児を持ち込むな」「育児のせいで会社に迷惑をかけるな」といった考え方をしていると考えられます。  
また、育児に参加する人がいることによって自分にしわ寄せがきていると感じ、「迷惑をかけられている」と考えた職場の同僚からパタハラを受けることもあります。  
具体的には、
・育児休業を職場に申し出たら、「なぜ男が育児休業をとるのか!」と言われた。
・子育てのための制度を利用したら、重要な仕事から外されたり、降格させられた。
・あらかじめ、いないとわかっている時間に会議が設定され、情報共有も一切ない。
などです。

社会にとって重要な育児

最近は、育児に参加するいわゆる「イクメン」が増えてきています。しかし、家庭における子育ての主体はあくまで女性で、男性は外で仕事をすればよいという考え方がまだまだ強いことも否定できません。
この、「男は仕事、女は家庭」というような「固定的性別役割分担意識」を根強く持っている上司や同僚のいる職場では、パタハラが起こりやすいといえます。 その一方、働く人の仕事と生活の両立や、その充実に理解があるリーダーを増やすなど、企業等が女性だけでなく男性の育児参加も支援する動きが少しずつ増えてきています。今まで家庭内だけで抱えていた「育児」という作業が、実は社会にとってとても重要なものだと考えられるようになってきたからといえます。  
職場が育児を支える重要性に気づき、マタハラやパタハラを減らし、女性も男性も働きやすい環境作りを行い、企業を含む社会全体で育児を支える風土作りが一層進むことが求められます。

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更新日:2019年05月07日