男女共同参画週間 男女共同参画ミニ通信vol.43(平成28年6月号)

毎年6月23日~29日は、男女共同参画週間です。男女共同参画社会とは、性別にかかわりなく全ての個人が、お互いの人権を尊重しつつ、喜びも責任も分かち合い、個性と能力を十分に発揮することができる社会です。その実現が、社会全体で取り組むべき最重要課題とされています。

意識をカイカク。男女でサンカク。社会をヘンカク。

上の言葉は、内閣府が決定した平成28年度の男女共同参画週間のキャッチフレーズです。国の第4次男女共同参画基本計画には、目指すべき社会が4つ示されています。そのひとつが、仕事と生活の調和が図られ、男女が共に充実した生活を送ることができる社会です。
計画では、平成32年までに男性の残業時間を減らすことや、現在1~3%台にある低い男性の育児休業取得率を13%に上げることが成果目標として設定されました。そのためには、男性中心型労働慣行(長時間勤務や転勤が当然とされている働き方)などの変革が必要です。

キャリアという視点から

男女共同参画を、キャリアという視点から見てみましょう。
米国の教育学者スーパー氏は、ライフ・キャリア・レインボーという理論の中で、「キャリア=職業」ではなく、キャリアは「人生のある年齢や場面でのさまざまな役割の組み合わせ」であると述べています。その役割には、子ども・学生 ・職業人・配偶者・家庭人・親・市民・余暇を楽しむ人、などがあります。生涯にわたり、社会や家庭でさまざまな役割の経験をつみ重ねていくことで、その人のキャリアが形成されていきます。役割はいくつかが重なり合い、時間とともに変化していきます。
子育てに手がかかる、地域の役員になる、親の介護が必要になる、仕事の責任が増えるなど、生きていれば変化は必ず生じます。また、役割の中には、子育てなどその時期にしかできない重要な役割もあります。
そのため、状況に応じて役割のバランスのとり方を変える必要がでてきます。 たとえば、職業人としての役割を重視しすぎると、配偶者・家庭人としての家事分担の役割や、親としての子育ての役割、あるいは子どもとしての親の介護の役割がおろそかになったりします。それによって家庭内にトラブルが生じ、逆に職業人としての役割に支障をきたすこともあります。役割の重なりを時間軸で考えることで、その時期にしかできない役割の大切さに気づけることもあります。
生涯にわたって、役割のバランスの取り方を変えながら、性別にかかわらず多様な生き方の選択が可能な社会を作るために、一人ひとりに何ができるか考えてみませんか。

6月23日から6月29日まで役場内図書館前にて男女共同参画についてのパネル展示を行います。ぜひお立ち寄りください。  

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更新日:2019年05月07日