「防災」を多様な視点で 男女共同参画ミニ通信vol.38(平成28年1月号 )

世界的に見ても、災害が多い日本。災害対策は欠かせません。自分の身を守る「自助」の力を養うとともに、地域における「共助」の力を発揮できる防災対策が必要です。災害時、男女が力を合わせて災害対応に当たるためには、日頃から家庭や職場、地域などで男女共同参画を進めることが大切です。

女性と防災

「防災」と聞くと、「力仕事」「危険が伴う」というイメージから、男性が主体的に行うものだと思う人も多いのではないでしょうか。実際、地域での防災会議のリーダーは男性である地域が多いようです。
災害時、減災や復興に向けては、普段からの防災への備えと地域力が問われます。それを発揮するためには、災害対策の意思決定の過程から男女が共に責任を担い支え合う環境づくりが求められます。
これまでの災害の経験でよく言われていることに、避難所生活になった場合の女性用品の配布や、更衣室や洗濯物の干場の確保など、女性の視点に立った配慮やプライバシーの問題があります。また、被災時に二の次にされがちな化粧品類(基礎化粧品やハンドクリームなど)の配布は、女性の視点に立たないとその重要性に気づくことはできません。

多様な視点とは

人前での着替えや洗濯物を見える所に干すことに抵抗がある人は、女性ばかりではありません。男性の中にもいます。それは決して特別なことではありません。女性への配慮をする際、私たちは同時に、「男性は平気だろう」「男性は少々我慢できるはず」という考えになりがちなことに気づかなければなりません。
多様な視点は、年齢、障がいの有無、国籍、そして性別への固定したイメージにとらわれない配慮から成り立つのです。

地域力は日頃からの意識

災害の被害を最小限にとどめるためには、個人や家庭での備えとともに、強い地域力が必要です。
日頃から、多様な視点に基づいた支え合う地域づくりを意識することで、地域の絆が深まり、防災力も向上します。あなたの意識が、強い地域力の源なのです。

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更新日:2019年04月25日