メディアリテラシーとは? 男女共同参画ミニ通信vol.76(平成31年3月号)

メディアリテラシーとは、テレビや新聞・インターネットなど、各種のメディアから送り込まれるさまざまな情報を主体的に読み解き、その真偽を見抜き、情報を活用する力のことです。膨大な情報の中には、事実ではないもの(フェイクニュース)、誇張されたもの、特定の意図が含まれているものも潜んでいます。「その情報は本当だろうか」「誰が、どういう意図で発信しているのか」といった視点を常に持って、メディアと付き合う力を身につけることが必要です。

絶大なメディアの影響力

皆さんは、メディアで何度も見聞きする情報をそのまま信じ込んだり、知らぬ間に影響されていたりといった経験はありませんか。人は、繰り返し同じような情報に触れていると、その真偽のほどが定かでなくても、その情報を自然に信じ込んでしまうところがあります。例えば、戦時下では正確な情報を知るすべを制限し、伝えたい情報だけを流すことで大衆を操作するという情報操作が行われていました。
メディアの影響力は非常に大きいため、情報があふれる現代社会の中で生活している私たちは、メディアから知らず知らずのうちにどんな影響を受けているかを考えてみることが必要です。

男女共同参画とメディア

ドラマやコマーシャル・雑誌など、メディアでは昔ながらの固定的な性別役割分担や、「男らしさ」「女らしさ」を含む情報が多く発信されています。例えば、「男性は働いて収入を得る、女性は家事や子育てや介護をする」「男性は強くたくましく、女性は優しくかわいらしく」など、挙げればきりがありません。
しかし、時代は変わりつつあります。個人の生活スタイルが多様化し、柔軟な発想や多様性に対する理解が必要な時代となり、従来の画一的な「男らしさ・女らしさ」よりも「その人らしさ」が尊重されるようになってきたのです。

自分で情報の吟味を

生き方も好みも人それぞれ違って当たり前、メディアが送り込んでくる価値観に合わせる必要はありません。
メディアリテラシーを身につけ、メディアの「女性は…、男性は…」といったステレオタイプの表現に疑問や違和感や疎外感を感じたら、その感覚を大切にして、「それは事実か」「どんな目的があるのか」を自分で吟味し、情報を主体的に活用していきましょう。

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更新日:2019年03月15日