危険がいっぱい「JKビジネス」 vol.77(平成31年4月号)

「JKビジネス」とは、女子高校生(もしくは同年齢の女子)に、マッサージや添い寝(JKリフレ)、会話やゲームの相手(JKコミュ)、店外での散歩(JKお散歩)などをさせる営業形態ですが、実は「裏オプション」と称した性的サービスや売春が陰で行われています。4月は進学や就職などで生活環境が大きく変わり、このような被害に遭うリスクが高いため、「AV出演強要・『JKビジネス』等被害防止月間」と位置付けられています。

スマホにひそむ勧誘

女子高校生は家庭と学校だけの非常に狭い世界で生きているように見えて、実はスマホを駆使して多くの情報やつながりを持っています。「自分はだまされないから大丈夫」「怪しい人はブロックするから大丈夫」と思っていても、社会経験や判断力が未熟な女子高校生をJKビジネス業者がだますのは簡単です。

LINEやツイッターなどのSNSを駆使し、「楽にお金が稼げる」「アバターを作って出会えるから安心」「ゲームを通して友達をつくろう」と甘い言葉で誘い、ごく普通の高校生を言葉巧みに「JKビジネス」に取り込んでいくのです。

甘く巧みなシステム

JKビジネス業者は、女子高校生の心理や行動パターンを熟知していて、女性スタッフが優しく恋愛相談に乗ったり、男性スタッフが宿題を手伝ったりして彼女たちの気持ちをつかみ、心理的にコントロールして、自ら進んで働くように仕向けます。

女子高校生は、被害を認識するどころか、親切にしてくれるスタッフに恩を感じている場合もあるのです。

危険と隣り合わせ 困った時は

「楽をして稼げるバイト」には必ず裏があります。性的サービスや売春を強要されたり、悪質な客からストーカー被害を受けたり、犯罪に巻き込まれることもあります。お金が得られても、心身に傷を負ったり、信頼を失ったり、金銭感覚が歪んでしまったりと、失うものの方が大きいのです。

被害に遭っても、親に隠れて働いていたり、親からの虐待や家庭の崩壊により頼れる大人がいなかったり、あるいは被害を訴える知識がなかったりすると、誰にも相談しないうちに被害が深刻になっていきます。うまい話には乗らないのが一番ですが、もし被害に遭ってしまったら、迷わず下記に相談しましょう。
 

・京都府警察本部 「ヤングテレホン」

   電話  075-551-7500

   年中無休 24時間受け付け

 

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更新日:2019年04月05日