ナショナル・カミングアウト・デイ 男女共同参画ミニ通信vol.71（平成30年10月号）

10月11日は、ナショナル・カミングアウト・デイとして国際的に制定され、世界中でLGBTに関する祝典などが行われています。LGBTの人たちがカミングアウトして自分らしくなれたことを祝い、自分たちの存在を訴え、LGBTは身近な存在であるということを周知するために祭典が行われるようになりました。また、カミングアウトできないLGBTの人たちを励まし、LGBTコミュニティ内のディスカッションを盛んにし、人々の認識向上を目的とした記念日でもあります。

LGBTとは？ 

LGBTとは、レズビアン＝同性愛の女性、ゲイ＝同性愛の男性、バイセクシュアル＝両性愛者、トランスジェンダー＝生まれ持った性とは異なる性で生きる者、といった性的少数者の中で代表的な4つの頭文字を取った総称です。

カミングアウトとは？

カミングアウトとは、自分がゲイやレズビアンであるなど性的指向に関すること、あるいはトランスジェンダーなど性自認に関することを他人に伝えることです。

カミングアウトしなければ、社会からストレート（異性愛者）の前提で扱われます。「（異性の）恋人はいるの？」「結婚はまだしないの？」と尋ねられ、その場を取り繕うためについた小さなウソが積み重なって、自分自身が押しつぶされそうな経験をする人もいます。

カミングアウトをすれば、自分らしく生きていけるようになるかもしれません。しかし、家族、友人、同僚との関係が壊れ、大切な人を傷つけてしまうかもしれません。また、理解してもらえず拒絶されたり、いじめや差別が起こるかもしれないという怖れや悩みがあるのです。

カミングアウトされたら？

カミングアウトには大変な勇気が必要なので、「ナショナル・カミングアウト・デイ」をきっかけにしてカミングアウトする人がいます。

もし、あなたがカミングアウトされた場合、それは、「とても大切なあなたには、本当の自分を知って欲しい」という思いによるものだと理解してください。また、大切なあなただから打ち明けてくれたことなので、本人の承諾なしにほかの人に話すことは絶対にやめましょう。