DV防止啓発コラム5 「子どもの目の前でのDVは児童虐待」

毎年11月12日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です

DVは子どもを巻き込んでいるケースがとても多いのが現状です。2004年に改正された児童虐待防止法では、子どもの目の前でのDVも児童虐待として定義されています。これは児童虐待の報告の中に、家庭内にDVが存在していることが多い実状が反映されています。

子どもがDVを目の当たりにするとさまざまな影響が出ます。自分の目の前で大切な人が恐ろしい体験をしているとなれば、子どもは同じように恐怖を感じます。そしてその状態が続くと…  

今ある現実は自分のせいだ(自分が悪い子だから)と思いこんでしまうことがあります。また、家庭内がいつ暴力にさらされないかという緊張や不安から楽しい行事も楽しいこととして記憶されず、いつもびくびくしながら過ごし、親の不安定さに混乱し、落ち着いた情緒を育めなくなります。

 子どもにとって、安全で愛されている実感は何よりの安心感と心の安定につながります。いつも危険を感じ、親に気を遣って過ごす時間は子どもにとって安心感とは程遠く、親の愛情を実感できなくなる可能性があります。


子どもはDVを目撃することで心は深く傷つき、無邪気で子どもらしい時間を過ごしにくくなります。何事においても恐怖や心配の気持ちを持ち、感情の起伏が激しくなることもあり、周りの人がやりにくささえ感じる場合があります。学習や生活面では集中力や注意力が低下し、せっかくの能力が発揮できないことにもなりかねません。早い段階で周りの大人が気付き、子どもが通う保育・学校現場にも協力をお願いすることで、負の影響を少しでも軽減できるかもしれません。子どもは傷つきやすい反面、素晴らしい成長力を持っているのです。  


子どもは愛され安心して生活することで、健全な成長へとつながります。親が愛情を注いでいるつもりでも、子どもがそれを実感できなければ、子どもにとっては愛されていないと判断してしまうのです。子どもの健全な成長のためにも、DVがある環境から救い出してあげなければなりません。  

DVは我慢せず相談しましょう。パープルリボンは女性に対する暴力反対を意思表示するシンボルマークです。
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更新日:2019年03月26日