DV防止啓発コラム3 「加害者が暴力をふるう理由」

毎年11月12日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です

DVは配偶者間・恋人間などの密接な関係の暴力を指しますが、「暴力」と聞いて皆さんはどこまでの行為を想像されますか?すぐに思い浮かぶシーンは“殴る”“蹴る”の身体的暴力ではないでしょうか?最近になって、「言葉の暴力」という言葉もよく使われるようになりましたが、身体的な暴力に比べ、精神的な暴力は軽視されるのが日本の現状ではないでしょうか。

DVは大きく分けて6つの暴力があると言われています。それは、

殴る・蹴るの「身体的暴力」、

侮辱したり、無視し続けたりと相手の心を著しく傷つける行為の「精神的暴力」、

無理やりに性交渉などをさせる「性的暴力」、

生活費を渡さないなどの「経済的暴力」、

交友関係を厳しく管理するなどの「社会的暴力」、

子どもなどを巻き添えにする「家族を巻きこんだ暴力」があります。

どれも、相手の尊厳を無視した行為であり、力で相手を支配しようとする行為です。また近年、恋愛交際が低年齢化し、精神的に未熟な段階での交際の中で、相手を自分の思いどおりにしようとしてDVに発展するケースも少なくありません(デートDV)。

DV加害者が暴力をふるう理由やきっかけは様々ですが、多くの加害者が共通して持っている価値観や態度があります。 それは…

自己中心的で人の気持ちを思いやることができない、自分の権利のみ主張する傾向です。

DVは、怒りや悲しみを抑えきれずに爆発するものではなく、アルコールや精神疾患のためだけに起こしてしまうものでもありません。

「全ては自分のもの」という自己中心的な価値観のもと、自分の権利のみを主張して、相手の気持ちはおかまいなしで暴力によって相手を支配し、コントロールしようとするものです。

被害者は自分が悪いから暴力をふるわれると思う傾向があります。それは全くの間違いで、被害者が暴力に至る引き金を引いているのではなく、加害者の価値観が引き金をひいているのです。暴力をふるわれていい理由なんてどこにもありません。DVは個人の価値観を暴力で通そうとする許されない行為なのです。

 

DVは我慢せず相談しましょう。パープルリボンは女性に対する暴力反対を意思表示するシンボルマークです。
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更新日:2019年03月26日