人獣共通感染症(ペットなどの動物と人間に感染する共通の感染症)について

人獣共通感染症とは

人獣共通感染症とは、2017年に確認された重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や2018年1月15日に死亡事例が 発表された、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症など、ペットなどの動物と人間に感染する共通の感染症のことです。

これらの病気は、多くの家庭で飼育されているペットの犬や猫からも感染するおそれがあります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、マダニに咬まれて感染するウイルスによる病気です。 症状は発熱、全身倦怠感、おう吐、下痢などです。

多くの場合、人がウイルスを有するマダニに直接咬まれて感染しますが、2017年7月には、SFTSウイルスに 感染していたとみられる猫に咬まれた50歳代の女性の死亡事例があったことをふまえ、厚生労働省から注意がよびかけられています。

ただし、その猫から咬まれたことが原因でSFTSウイルスに感染したかどうかは明らかではありません。

マダニは、一般的な家庭内に生息するダニとは全く種類が異なりますが、主に森林や草地等の屋外に生息しており、市街地周辺でも見られるので、注意しましょう。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症とは、犬、猫、牛のほか、様々な動物において感染事例が確認されており、 咽喉頭、肺、皮膚、乳腺などに、様々な症状があらわれる動物由来感染症です。

症状は、呼吸器感染の場合には、初期に風邪に似た症状を示し、その後、喉の痛みや咳がでます。

2018年1月には、2016年春に福岡県内の60歳代の女性がこのウイルスを発症し、死亡していたとして厚生労働省から 発表がありました。

女性は、屋外で3匹の猫に餌やりをしており、その際の接触から感染したとみられ、同感染症による死亡事例が国内で 初めて確認されました。

飼育している犬や猫に風邪に似た症状や皮膚炎などが出ている場合は、早めに獣医師の診察を受けましょう。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

感染症を防ぐために・・・

ペットの適正飼養を心掛けましょう

ペットの犬や猫などとは、正しい距離を保ちましょう。

ペットには、上記以外にもさまざまな動物由来感染症があります。

口移しでえさを与える、ペットを布団に入れて寝るなどの濃厚な接触は避け、家族の一員であるペットでも節度あるつきあいを心掛け、動物に触ったら必ず手洗いなどをしましょう。

【参考】

猫は室内飼育を徹底しましょう

猫の屋外での放し飼いは、ふん害などで近隣住民の方の迷惑になるとともに、飼い主が気づかない間に交通事故やダニの寄生、さまざまな感染症などの危険がいっぱいです。

大切なペットだからこそ、無責任な放し飼いをしないで室内でしっかり守ってあげましょう。

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更新日:2019年03月15日