平成21年度に海外体験補助金を受けた方

一宮 薫 さん
留学先:米国・ポートランド Portland English Language Academy
留学期間:平成21年8月13日~9月28日

 私は以前から海外へ行き、その国の生活や英語などに触れたいというのがあってなかなか実行できずにいました。しかし、どうしても行きたいと思うようになり、短期留学をしようと思いました。最初は大学のプログラムで行こうとしたのですが、自分で調べて自分ですべてする方が自分自身のために絶対良いと思い、個人で行くことに決めました。海外に行くこと自体が初めてだったのでかなり不安でしたが、一人で行って良かったと心から思います。米国に行ってみて英語を聞き取れないし、言いたいことがあってもうまく伝えられない悔しさで最初はとても辛かったです。でも徐々に友達もできてホストファミリーとも仲良くなっていった時はすごく嬉しかったし、たくさんの人と出会うことができたのが私にとっての成果になったと思います。もっともっと英語を勉強したい、米国にもう一度行きたいと思うようになりました。

 

◆松田 芙未子 さん

留学先:米国・ミシガン州サギノー市 サギノーバレー州立大学
留学期間:平成21年8月17日~12月29日

 サギノーバレー州立大学のイングリッシュラングエッジプログラムのレベル3に1タームのみ参加してきました。授業は午前8時から午後4時まで。休憩をはさみ「リーディング、ライティング」「グラマー」「リスニング、スピーキング」の3コースを受講しました。どの授業も大学のレギュラーコース受講のためスキルアップに役立ち、アメリカンカルチャーも同時に理解を深めるものでした。留学生は中国・サウジアラビアに次いでケニア、ガーナ、カナダ、エジプト、ロシア、フランスと、人数に差はありますが、さまざまな国の言葉や文化、食事まで幅広く触れ合うことができました。生活面では、車が無ければ生活は難しい場所ですが、友人もでき、自炊と外食の両方で生活をしていました。また、大学の寮に住んでおり、ルームメイトは3人のアメリカ人でほかにも友達になったアメリカ人の友人と週末ホームパーティーをしたり、留学生の友人とフードパーティーをしたり、勉強に遊びに充実した生活を送りました。ハロウィンやサンクスギビング、クリスマスにはボランティアの方がご自宅に招いてくださるなど、学校主催のイベントも多く企画されていました。個人的にもこの機会を利用して近隣の旅行にも出かけることができました。4カ月という短い期間でしたが、人との出会いやかけがいのない体験、英語学習、と、非常に貴重な経験でした。

 

羽生 薫 さん
留学先:オーストラリア・ウーロンゴン ウーロンゴン大学
留学期間:平成21年9月5日~平成21年11月16日

 初めて家族や友達と離れ海外で過ごした生活はとても充実した日々でした。留学生活が始まった当初は緊張や不安、言葉の壁の大きさにショックを受け、ホームシックになってしまうこともありました。しかし、ホストファミリーや学校の先生、友達など周りの人たちが優しく接してくださったおかげですぐに溶けこむことができました。この語学留学で少しでも多くの英語を学びたかったので、日本人の友達と接することを控えめにし、さまざまな国の友達を作り、英語を話す機会をつくるよう努力しました。さらにお互いの言語を教えあいながら交流を深めていきました。夜は、ホストファミリーと一日のできごとを楽しく話し合いながら夕食をとり、食後にニュースや映画を見てコミュニケーションをとりました。休日は友達と買い物や旅行、クラブ活動に参加したりなど、一日一日を無駄にすることなく積極的に計画を立てて行動しました。オーストラリアの世界遺産に認定されているオペラハウス、ブルーマウンテンを訪れることができた時の嬉しさは忘れることができません。私は、日課として毎朝1時間のウオーキングを心がけていました。歩いていると現地の方がすれ違うたびに「グッドモーニング!!」とあいさつしてくれました。そのたびに心がすがすがしい気持ちになり、オーストラリア人のフレンドリーな精神に感動しました。この語学留学で一番学んだことは「自分の気持ちを他人に伝えることの難しさ」です。言語が違うことがこれほど不自由だとは思いませんでした。でも言葉に表してお互いの気持ちを分かり合うことでより良い関係が築けることの大切さも知ることができました。たとえ困難な立場に直面した時でも、プラス思考の考えを持ち、前向きに取り組むことが必要だと思うようになりました。10週間の短い期間でしたが、本当にたくさんの人と出会い、さまざまな経験を積むことができてとても嬉しかったです。オーストラリアでの生活は私にとって人生の宝物です。これからも英語の勉強を続けてたくさんの人とめぐりあいたいと思っています。この貴重な経験をしっかり自分の成長に生かせるようにしていきます。

 

◆中島 幸 さん
留学先:米国・オレゴン州 オレゴン大学
留学期間:平成21年8月1日~8月30日

 今回の留学を通して、私はコミュニケーションをとることの難しさを学びました。私が行ったオレゴン大学は、世界中から英語を学びに来ている生徒であふれていました。特に中国人、サウジアラビア人が多く、皆それぞれバックグラウンド、発音そして話すスピードもさまざまでした。

 授業のアクティビティで伝言ゲームのようなものがありました。3人1組のグループで各グループに絵が1枚渡されます。説明する人、情報を伝達する人、情報を聞いて絵を描く人に役割を分担し、どのくらい正確に情報が行き届いたかを確認するゲームでした。私は情報を伝達する人でしたが、相手のいっていることをまた別の人に正確に伝えることがいかに大変な作業であるかを思い知らされました。このゲームを通して自分自身の語学力を上げると同時に、英語を母国語としない人の話す英語にも耳を慣らさないといけないと思いました。このことを常に頭に入れ、今後の英語の勉強に生かしていきたいと考えました。

 また今回の留学を通してオレゴン・ユージーンはとてもリサイクルに力を入れている町であることを認識しました。日本とはまた違った方法で徹底的にリサイクルをしていて、日本も是非取り組んで欲しいと強く感じました。

 最後になりましたが、今回の留学に関わって下さったすべての方に感謝致します。本当にありがとうございました。

 

◆鎌田 孝雄 さん
留学先:フランス・モンタルジー市 アトリエマツダ
留学期間:平成22年3月27日~6月26日

<はじめに>

 ステンドグラスとは、教会や大聖堂に見られる教会美術として始まりました。古代において、絵解説でキリスト教の教えを説いたと思われます。歴史的には9世紀ごろから普及したと思います。

 今般、古典的な方法によるステンドグラスを学び習得するため、フランス・モンタルジーにあります「アトリエマツダ」に長期留学の機会を得ました。師事した松田日出雄師はフランス国立高等美術学校ステンドグラス課を終了後、東京にアトリエマツダを開設し、作家活動に入りました。1996年にフランス・モンタルジーにアトリエマツダを開設し、フランス国内の教会のステンドグラス制作および修復を手がけ、同時に留学生を迎え、技術指導を行いました。日・仏両国において個展・生徒の作品展・著書の出版などで活躍されています。

<留学の成果>

 3月27日~6月26日の留学においては、図面の作成(スケッチ、ガラスのカット・絵付・鉛ケイムでの組み立て)。ここまででたくさんの作業工程を経て完成します。朝9時30分~夕方5時30分まで(昼休み2時間)、立ったままの授業で息を抜けません。授業は厳しく集中力が要求されます。研修作品として5点を完成しました。課外授業としてステンドグラスのガラス工場の見学、各地の教会、カテドラルの見学など、楽しい時間もありました。

 3カ月コースは終了しましたが、さらに奥深い部分を学びたいために、11月から渡仏して授業を受ける予定です。

<体験して>

 ヨーロッパはステンドグラスの文化が根付いています。日本では建築物に見られますが、絶対的に少ないです。文化の違いを超えて「光の芸術」としての発想でとらえ考えました。

 近代の日本家屋では「小窓」が非常に多く、その割に殺風景で、ガラスの穴のイメージしかありません。自宅に未熟なステンドグラスを取り付けたところ、手前みそですが輝いて見えました。自然光で輝く小窓は大変気に入っています。

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 企画調整課 未来企画係
〒619-0285 京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字北尻70番地

電話番号:0774-95-1900
ファクス:0774-95-3971
​​​​​​​メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2019年03月15日